2型糖尿病の発症リスクを高める新遺伝子変異を発見

運動不足や偏った食生活、遺伝などが原因となる2型糖尿病の発症リスクが最大で1.3倍になる遺伝子変異を東京大学と理化学研究所などの国際研究チームが発見しました。患者と健康な人のゲノム比較解析を行って発見された今回の研究成果は、米科学誌Nature Genetics(電子版)に発表されました。

血糖値を下げるインスリンの分泌に関与する「UVE2E2」遺伝子が、塩基配列の1カ所が異なっている(SNP)場合、働きが低下して発症リスクが高まります。日本人の2型糖尿病患者の約15%が該当するといい、欧米人に比べ、それほど肥満でなくても2型糖尿病を発症することが多い理由の一つとして考えられます。

研究チームの東大医学部の門脇孝教授によると、インスリンの効き目が低下して発症することが多い欧米人と異なり、日本人はもともと少ないインスリンの分泌量がさらに減って発症するケースが多いそうです。この遺伝子変異と肥満や年齢などの要因が組み合わさると、普通の人に比べて糖尿病に6倍かかりやすい人もでてくるとのこと。

今回の比較解析では、東アジアと欧米の患者に共通する別の関連遺伝子も見つかり、日本人患者では過去の発見分を含め、計13個の遺伝子が関与していることが分かりました。今回の成果は糖尿病の予防や新薬の開発につながるものとして期待されています。

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