猫のがんの早期発見に向け、血液中の腫瘍マーカーを調べる検査を大橋文人大阪府立大教授(獣医外科学)と動物の医療検査業、日本ペットライフ(大阪府箕面市)が開発、五月にも実用化する。
部位にかかわらず、がんがあれば把握でき、高齢化するペットの健康管理に役立つのではないか、としている。
大橋教授によると、腫瘍マーカーは、がんになると増えるTSGFという物質。中国で人間用に使われているのを応用した。猫の血液を二cc採取し、血清中の量を試薬で調べる。診断の基準値設定のため昨年から試験を進め、二百例以上で検証した。
日本ペットライフは、動物病院などからの検査依頼を受ける体制を整備する。
がんになった猫は通常、がんを切除する手術や薬による治療をするが、これまでがんを発見する有効な検査方法がなかった。人間と同様に早期発見が重要だという。
この腫瘍マーカーは既に犬について実用化されており、がんの八割以上は発見できるという。
大橋教授は「ペットも寿命が延び、人間と同じように生活習慣病などの老年性疾患、がんが増えている。
これまでがんの早期発見ができなかったが、この方法を使うと猫のがん医療は大きく進むのではないか」と話している。
