パーキンソン病治療薬「コムタン錠」が発売:ノバルティス・ファーマ

ノバルティス・ファーマは、パーキンソン病のウェアリング・オフ現象の改善に適応する治療薬「コムタン錠」(一般名エンタカポン)を発売した。ウェアリング・オフ現象の改善に適応する薬剤が国内で売り出されるのは初めて。

パーキンソン病は、中脳黒質のドパミン神経細胞が変性、脱落する進行性の脳変性疾患。脳内でのドパミンという神経伝達物質が不足し、いろんな運動障害を引き起こすとみられている。このため治療は、ドパミンの前駆物質であるレボドパの経口服用が最も有効とされている。

ただレボドパの代謝は速く、パーキンソン病の進行に伴い脳内のドパミン保持能力が低下すると、薬が効いている時間が短縮。その結果、ウェアリング・オフ現象というレボドパの効果が衰退する状態になり、手の震えや緩慢な動作、歩きにくいといったパーキンソン病特有の症状が現れる。

コムタンは、既存のパーキンソン病治療薬のレボドパ・カルビドパやレボドパ・塩酸ベンセラシドと併用することで、レボドパを代謝するカテコール-O-メチル基転移酵素の働きを阻害。レボドパの血中濃度の半減期を延長し、レボドパの効果を持続させてウェアリング・オフ現象を改善する。

同社によると、国内のウェアリング・オフ現象のあるパーキンソン病患者を対象にした臨床試験では、コムタンは偽薬よりレボドパの血中濃度半減期を1.3倍に延ばした。またレボドパ/DCI配合剤に偽薬またはコムタンを8週間併用投与した結果、コムタンはレボドパの効果が現れているオン時間を1日平均1.4時間延長、偽薬が同0.5時間延ばしたのに対し、有意な延長効果が確認された。(熊本日日新聞)

パーキンソン病とは?
中脳黒質のドパミン神経細胞が変性・脱落する進行性の脳の変性疾患です。発病原因は不明ですが、脳内でのドパミンの不足が様々な運動障害を引き起こすと考えられています。
パーキンソン病は、神経変性疾患においてはアルツハイマー病についで患者数が多く、振戦、筋固縮、無動、姿勢反射障害の4大症状が特徴です。

日本における患者数は、平成17年度厚生労働省患者調査より約14万5000人と推計されていますが、50〜60歳代で発症することが多く、高齢化に伴って患者数は増加しています。

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