活性酸素を水素ガスで除去:太田成男・日医大教授グループが確認

強い酸化力でタンパク質や遺伝子の本体であるDNAなどにダメージを与え、がんや多くの生活習慣病を引き起こすとされる活性酸素を、水素ガスで効率的に除去できることを太田成男・日本医科大学教授(細胞生物学)らの研究チームが動物実験で突き止めた。7日付のネイチャーメディシン電子版に発表した。

水素は吸引が簡単で副作用の恐れが少ない上、ビタミンCなど抗酸化作用の強いほかの物質と違い、体に必要な“善玉”活性酸素は攻撃しないという。太田教授は「サルで実験して効果が確認されれば、早い時期に人での臨床研究に進みたい」と話している。

研究チームは、試験管で培養したラットの神経細胞で実験。水素濃度1・2ppmの溶液が活性酸素を還元し無毒化することを確認した。水素は細胞の核の内部にも簡単に入り込むため、遺伝子を活性酸素の攻撃から守ることも期待できるという。(Shikoku News)

活性酸素とは?
酸素は周囲のものを酸化させる性質をもっている。空気中でものが燃えたり、食用油が変質したり、鉄が錆びたりするのもこの酸化作用による。
呼吸によって体の中に取り入れられた酸素も、空気中の酸素と同様に、体内で遺伝子や細胞を酸化させ、健康に悪影響を与えるようになる。このような酸素を活性酸素という。

呼吸によって体内に取り込まれた酸素は、体内で栄養分を燃やして、生命を持続させるために必要なエネルギーをつくり出す。この栄養分を分解するときに酸化作用が起こり、活性酸素が生み出される。
呼吸によって体内に取り込まれた酸素の約2〜3%が活性酸素に変わるといわれているが、これらの活性酸素はもともと人間の身体に備わっている抗酸化物質によって無害化され、活性酸素の害から体が守られている。

しかし、激しいスポーツ、タバコや車の排気ガス、大量の紫外線、農薬などの化学物質、食品添加物の大量摂取、ストレスなどによって、活性酸素が過剰に発生すると、老化や発がん性、腎障害、動脈硬化、白内障などの促進につながるとされる。



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