遺伝性高血圧症の発症メカニズムを解明:東京医科歯科大

体内の塩分調節の異常で起きる遺伝性高血圧症の発症メカニズムを、東京医科歯科大のチームが解明した。
日本人の高血圧は塩分を原因とするものが多いとされており、新たな降圧剤の開発につながると期待される。9日付の米科学誌「Cell Metabolism」に発表した。

同大の内田信一・准教授らは、国内で8例が確認されている原因不明の「偽性低アルドステロン症2型」という遺伝性高血圧症に着目。この患者に見られる遺伝子変異を、マウスで再現して調べた。

その結果、一部の酵素が変異して、腎臓でいったん作った尿から、必要な塩分を体内に戻す機能が必要以上に高まり、高血圧になることがわかった。塩分調節の異常による高血圧の仕組みが、今回ほど詳細に解明されたのは初めてという。

内田・准教授は「今回の成果を手がかりに、一般的な高血圧症の仕組みの解明や新たな降圧剤の開発につなげたい」と話している。(YOMIURI ONLINE)

高血圧について
年齢とともに血管は弾力を失い、また血管の内側に脂質などがたまって細くなるために、流れる血液が血管にかける圧力(血圧)が高くなります(本態性高血圧)。腎臓病やホルモンの分泌異常などのの病気が原因になることもあります(二次性高血圧)。

血圧が高いと、更に血管を傷めたり、脂質などが蓄積するのを促進し、動脈硬化を進めます。その結果、腎臓病を悪化させ、脳卒中や心臓発作の危険を高めます。