ADHD(注意欠陥多動性障害)の子供を持つ親のうち「治療で障害を克服できる」と思っている割合が、日本では欧米の半分以下の24%にとどまることが、製薬会社「日本イーライリリー」の調査で分かった。
日常的にストレスを感じている親も欧米より10ポイント高い82%に上り、専門家は「診断できる医師の絶対数が少なく、社会のケア不足が家族の不安を強くしている」と分析している。
ADHDは発達障害の一種で、気が散りやすい、多弁、衝動的行動などの特徴がある。小中学校1学級に1人程度の割合との推定データもある。
同社が04〜07年に欧米と豪州、日本の家族約1000人に行った調査では「治療でADHDが克服できると思う」が全体50%に対し日本は24%、「治療が子供の症状をよくコントロールしている」が全体41%に対し日本20%と、いずれも地域別で最低だった。
調査を監修した北海道大学大学院の田中康雄教授(精神神経科学)は「教育現場や地域の理解のなさが、親を孤立させ、希望を失わせている」と訴えている。(Yahoo! NEWS)
ADHD(注意欠陥多動性障害)の症状
集中困難・過活動・不注意などの症状が通常7歳までに確認されるが、過活動が顕著でない不注意優勢型の場合、幼少期には周囲が気付かない場合も多い。
ADHDを持つ子供は飽き易くすぐに新奇な刺激を求める傾向にある。
ADHDを持つ子供は、重要なこととそうでないことの区別をすることは出来、一時的には正常に機能できる。しかし識別する力が健常の子供よりも早く尽きてしまい、無視するべき刺激にすぐ反応してしまい、新しいものや面白そうなものに見境なく飛びついてしまう時がある。
正常な子供はおもちゃを観察したり意見を述べたりしながら一つのおもちゃで長く遊ぶが、ADHDを持つ子供はすぐに他のおもちゃを手に取る傾向がある。
更に、何かの作業が中断されると、元に戻るのに正常な子供の何倍もの時間がかかるか、(また別の)次の対象に関心を移してしまう。
