リレンザ、シンメトレルでも副作用報告:インフルエンザ治療薬

厚生労働省は、タミフル以外のインフルエンザ治療薬であるザナミビル(商品名リレンザ)とアマンタジン(同シンメトレル)についても、服用後に異常行動が計16件起きていたことを明らかにした。
このうちシンメトレルでは服用後の2人の死亡が報告された。厚労省は異常行動の頻度がタミフルに比べて高いかどうか不明としており、今後調査を進める。

タミフルと異常行動の関連を臨床面から調査する厚労省の作業部会(座長・鴨下重彦国立国際医療センター名誉総長)の初会合で報告された。

シンメトレルでは、インフルエンザ治療の効能が認められた98年から現在までに67例の副作用報告があり、うち異常行動は6例あった。服用した10代男性が自殺した例もあったが、この男性はタミフルも処方されていた。また、90代女性がベッドから降りようとするなどの異常行動の後に死亡した。

リレンザでは00年の販売開始から現在までに40例の副作用報告があり、10例が異常行動だった。うち8例が10代。飛び降りや転落はなかったが、「突然大声で叫び、2階の窓から出ようとした」「親の制止を振り切って走り出した」などの報告があった。

また、作業部会は、タミフル服用後の異常行動が睡眠障害時の異常行動と似通っている症例が多いことに着目。今後、タミフルを飲んだ場合と飲まない場合の睡眠時の脳波の違いなどを調べる臨床試験を行うよう輸入販売元の中外製薬に指示することを決めた。(asahi.com)

リレンザは、グラクソ・スミスクライン社(旧:グラクソ・ウエルカム)がインフルエンザの治療に開発した経口吸入抗原です。近年の研究では、リレンザは現在使われているインフルエンザワクチンの代わりとして、インフルエンザの予防に効果があると確認されています。

主な作用
A型、B型インフルエンザウイルスの表面タンパク(ノイラミニダーゼ)に特異的に作用して、感染した気道粘膜上皮からのウイルスの遊離性を抑え、感染の周辺への拡大を阻止します。
しかし、発症後2日以内に速やかに用いないと十分な効果が認められていません。

副作用
頭痛、下痢、かすれ声などですが、そのほかにも失神などいろいろな副作用の症状の報告があります。高齢者、妊婦、小児や乳幼児に対する安全性は保証されていません。
過敏症,慢性の代謝性疾患をもつ人、免疫の低下している人、気管支喘息などの呼吸器疾患のある人では安全性は確かめられていません。

使用法と注意
専用吸入器(ディスクヘラー)によりゆっくりと吸入します。薬は吸湿性ですから、使用直前に穴をあけて使ってください。発症後速やかに用いることが望ましいです。原則として、成人で1回10mg(5mgブリスターを2ブリスター)を1日2回、専用吸入器で5日間吸入しますが、詳しいことは主治医の指示に従ってください。

リレンザの吸入方法の動画:こちらです。(要:メディアプレイヤー)