池田康夫・慶応大学医学部長が研究費を二重受給

慶応大学の池田康夫医学部長を中心とする研究グループが、厚生労働省の科学研究費補助金(科研費)を受けながら、文部科学省所管の財団法人からも助成金を受け取っていたことが23日、厚生労働省などの調査で分かった。
二重受給は厚労省の公募要項に違反しており、研究グループは科研費の一部を返納する手続きを取った。

同日会見した池田部長らは「社会を騒がせたことを深くおわびする」と謝罪したうえで、「財団からの助成は規定に抵触しないと解釈していた」と話した。

池田部長らの研究は、アスピリンに心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞の発症予防効果があるかどうか調べる臨床研究。2004年度から3年度にわたり、総額約1億5000万円の厚労省科研費が認められた。
一方、文部科学省所管の日本ワックスマン財団から約4億3000万円の助成金も受けていた。

薬の臨床研究について
市販薬に効能を追加する場合、薬事法に基づく治験が必要となる。治験は実施計画を厚生労働大臣に届け、副作用の報告義務がある。監査も必要で人件費がかさみ、国内では1症例当たり300万円を超すという調査もある(関連記事:治験医療機関、症状ゼロでも平均300万円の医療費)。

これに対し、研究者主導の臨床研究は法的規制がなく、費用も大幅に少ない。厚労省は99年に、国内の公的研究などで信頼性を確認できるデータがあれば効能・効果や用法・用量の拡大を認めるルールを導入した。

今回の臨床研究は、アスピリンの新たな効能を確かめるためで、もし、結果が効能の拡大に結びつけば、服用者が増え、製薬会社に利益をもたらす可能性がある。

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