がん治療認定医制度を創設:10年で数万人を医療現場へ

がんについて幅広い知識を持つ医師を増やし、全国どこでも、一定レベル以上の治療が受けられる体制を作るため、日本癌学会など3学会と全国がんセンター協議会は、「がん治療認定医制度」を創設した。
来年1月に初の認定試験を実施し、10年で数万人の認定医を医療の現場に送り出すという。

がん治療に関しては、臓器や治療法によって専門が細分化され過ぎ、患者が最善の治療法を探しにくいのが現状。学会ごとに認定医・専門医制度を設けているが、「専門以外は門外漢」という医師が多い。外科が専門で、放射線治療や緩和医療について十分な知識がなかったり、血液内科の専門でなければ、白血病などの治療法に疎かったりと、主治医によって、患者の病状にあった治療や情報にたどり着けない恐れがあった。

また、地域によっては、専門医がおらず、その分野の最新の治療情報が手に入りにくいという問題も指摘されている。4団体は昨年12月、学会の枠を超えて、「日本がん治療認定医機構」を設立。がんの初期診療から緩和医療まで幅広く対応でき、最新の治療法も紹介できる医師を養成することにした。

認定医になるには、がんセンターなど機構認定の病院で2年間の研修を行ったうえで、学会や機構が開催する教育セミナーで基礎的な治療法から患者や家族とのコミュニケーション方法までを学ぶ。さらに、機構の実施する試験に合格しなければならない。
機構は「必要な治療を求めて、病院を渡り歩く『がん難民』をなくし、どこでも安心して、がん治療を受けられるようにしたい」としている。(YOMIURI ONLINE)

がん治療認定医への申請資格

  1. 日本国の医師免許証を有すること。
  2. 認定医制度規則施行細則第11条による所属する基本領域の学会の認定医又は専門医の資格を有すること。
  3. 機構の定める認定研修施設において,機構の定めるがん治療研修を終了し,指導責任者による証明がなされていること。
  4. 2002年4月1日から申請時までの期間に下記の業績を有すること。 (@ 学会発表…別紙資格審査のための業績基準に挙げる学会において発表された,がん診療についての業績2件以上 A 論文発表…別紙資格審査のための業績基準に挙げる学術雑誌または学術図書に掲載されたがん診療についての業績1件以上)
  5. 機構が開催する教育セミナーに参加し,受講後に行われる認定試験に合格していること。
  6. 2002年4月1日から申請時までの期間に下記学術単位を合計で20単位以上取得していること。
  • 機構の開催する教育セミナー参加 10単位
  • 機構が認める学会の学術集会参加 3単位
  • 特定非営利法人日本臨床腫瘍学会の教育セミナー参加 Aセッション 10単位 / Bセッション 5単位
  • 日本癌学会及び日本癌治療学会の教育セミナー参加 5単位
  • 各学会からの申請により、資格審査委員会が定め,機構理事会が認めた学会の教育セミナー参加 3単位
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