中皮腫、肺がんの労災認定が過去最多:アスベスト問題

仕事中にアスベスト(石綿)を吸い込み中皮腫や肺がんになったとして2006年度に労災認定された人は1796人で過去最多となったことが25日、厚生労働省の集計で分かった。前年度(722人)の約2・5倍となった。
05年に石綿被害が大きな社会問題になって以降、申請者が大幅に増加。同年度に申請して昨年度に認定された人も多かったことが背景にあるという。

労災の時効(5年)が過ぎ、昨年3月に施行された石綿救済新法の対象として「特別遺族給付金」の支給を受けたのは3月末までで882人に上った。

集計によると、石綿被害で06年度に労災申請した人は1715人で、05年度(1796人)とほぼ同水準。06年度に労災保険給付を認定されたのは、前年度以前に申請した人も含む1796人だった。

認定の疾病別内訳は、石綿特有のがんの一種である中皮腫が1006人、肺がんが790人。業種別では建設業と製造業が大半を占めた。支給の可否が決定した人のうち支給人数の割合を示す認定率は中皮腫が88%、肺がんが74%だった。(Shikoku news)

中皮腫とは?
胸膜の中皮細胞由来の腫瘍で、悪性度が高く、石綿(アスベスト)曝露(ばくろ)との関連が深いのが特徴です。

原因は何か
職業的な石綿吸入が発症要因として知られており、石綿鉱山の従業員や、造船業、建設業に従事する人々に発症しやすい腫瘍です。
石綿に被曝してから中皮腫が発症するまでの期間は、20〜50年とされています。

症状の現れ方
通常、片側の肺を侵すことが多く、胸水がたまってくると、胸痛、咳(せき)、呼吸困難が現れます。発熱を来すことはまれです。
胸部X線検査や胸部CT検査で、胸水がたまっている様子や不整な胸膜肥厚像を認めます。
胸水は血性を示すことが多く、ヒアルロン酸も高値を示します。胸水細胞診のみでは診断率が低く、胸腔鏡検査で胸膜変化部を生検して確定診断される場合も少なくありません。

治療の方法
発症初期での胸膜・肺全摘出術による治療以外に根治的なものはありません。
手術不能例では、アドリアマイシンを中心とした抗がん化学療法が行われますが、予後は極めて不良です。

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