はしか抗体検査:試薬の生産不足で全面中断へ

首都圏を中心としたはしか(麻疹)の流行で、はしかの免疫の有無を調べる試薬の生産が追い付かず、抗体検査が28日までに、ほぼ全面的に中断されることが分かった。
厚生労働省は不足が懸念されるはしかのワクチンを無駄に使わないよう、接種前に抗体検査を励行する通知を18日に都道府県に出したばかり。
しかし、実際は検査を受けられないことになる。厚労省医政局は「試薬の在庫についてメーカーに報告を求めていなかった。実態把握を急ぎたい」と話している。

はしかは一度かかった場合や、予防接種を受けて免疫が残っている場合は感染せず、改めてワクチンを接種する必要はない。それを調べるのが抗体検査で、一般的には医療機関が血液を採り、専門の臨床検査業者に送ると数日で結果が分かる。

ところが大学の休講が相次いだ今月中旬以降、検査会社に通常の数十倍の検査依頼が殺到。年間の検査数が通常約5万件程度の大手検査会社の場合、24日だけで1万件近くの依頼があったという。
このため試薬の供給が間に合わなくなり、試薬メーカーは製造を急いでいるが、不足状態はしばらく続く見込みという。

試薬不足のため、大手検査会社2社は検査の大半を28日までに一時中断することを医療機関に通知。別の1社は検査の受け付けはするが、結果通知が大幅に遅れることを伝えた。

試薬不足の背景には、はしかのワクチン不足がある。06年度から子供の予防接種は、はしかだけに効く単独ワクチンから、風疹との混合(MR)ワクチンに代わった。このため単独ワクチンの製造は激減し、今回の在庫不足の一因になった。
厚労省が18日、抗体検査実施などを考慮した適正量の購入を都道府県を通して呼び掛けたことも、検査依頼の急増につながり、試薬不足を引き起こしたとみられる。

厚労省医政局は「需給の状況を調べ、地域間で融通し合うなどして検査が滞らないよう関係機関に要請したい」と話している。一方で「混合ワクチンは毎月供給され、効き目も同じなので、接種できなくなる心配はない」と冷静な対応を求めている。

国立感染症研究所によると、今年のはしかは子供だけでなく成人(15歳以上)患者が目立ち、4月2日〜5月13日に全国の医療機関から報告があった成人患者は159人で、大流行した01年同期の165人に迫る。今月7〜13日の1週間では、今年最多の53人の感染報告があった。(毎日新聞)

はしか(麻疹)について
はしか(麻疹)は発熱・発疹・咳を主症状とする急性の感染症で、39〜40度の高熱が続く重い病気です。うつる力も強く注意が必要です。ウイルスの潜伏期間は約11日。飛沫感染します。予防接種を受けていない子供がはしかの子供と接触した場合、3〜4日以内にガンマグロブリンの注射をうければ発病を防ぐことができます。

はしか(麻疹)の症状
はじめに熱・咳・鼻水・目やになど通常の風邪と同じ症状が出ます。この時期にははしかと診断する事はできません。4日目位に一度熱が下がりますが、半日から1日後に高熱とともに発疹がでます。はしかはほぼ円形の紅い斑点で5mmくらい。顔からはじまり全身へと広がっていきます。かゆみはありません。約5日くらいで熱もさがり、発疹も消えてきます。

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