COPD(慢性閉塞性肺疾患):患者の2割は自覚症状なし

31日からの「禁煙週間」を前に、日本ベーリンガーインゲルハイムファイザーは、4月に山形市で開いた「肺の健康を考えるセミナー」の参加者を対象にした肺力測定の結果を発表、測定希望者のうち30%以上に閉塞性障害(COPDの疑い)があることが分かった。

セミナーの参会者は230人、このうち146人(平均年齢63.2歳)が肺の力を測定するスパイロメトリー検査にチャレンジした。その結果、46人(32%)が、COPDの疑いがあることが判明。
その46人中30人(65%)がCOPDに罹患しているとするなら、既に中等症以上まで症状が進行していた。また咳、痰、息切れというCOPD特有の自覚症状が一つもない人でも、その20%に閉鎖性障害がみられた。

さらに参加者(平均年齢62.9歳)のうち228人が調査に協力。このうち160人(70%)が検診または人間ドックで肺の検査を受けていると回答した。ところが、うち112人(70%)がレントゲン検査を肺の検査と考えていた。
レントゲン検査は、造影で肺の異常を突き止めるのは可能だが、COPDの早期診断には適さない。COPD診断には、肺の力(肺機能)を測定するスパイロメトリー検査が必要だ。

日本ベーリンガーとファイザーは、肺の状態が実年齢の標準値より何歳上回っているかが分かる資料(肺年齢表)を作成し、肺機能検査の重要性を啓発するとしている。(くまにち)

COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは?
肺で酸素と二酸化炭素を交換する小さな袋「肺胞」が壊れる肺気腫と、太い気管支に起きる慢性気管支炎の2つを合わせた呼び名です。どちらも肺に炎症が生じ、慢性的な呼吸困難から、運動など日常生活にも様々な制約を受けます。
患者のほとんどが喫煙者であるため、「たばこ病」とも言われています。
患者数は多く、40歳以上の8・5%にあたる530万人と推定されています。しかし、実際に治療を受けているのは22万人ほどにとどまり、病気が十分に認識されていないのが現状です。

COPDは、1度壊れた肺は元に戻らないため「治療法のない病気」というイメージもありましたが、近年、新たな治療指針がまとまり、呼吸を楽にして快適な生活を送るための手だてが増えてきています。1日1回の吸入で効果が続くタイプの薬が認可され、利便性も高まりました。

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