友人、姉妹からの卵子提供を承認:日本生殖補助医療標準化機関

全国21の不妊治療施設で作る「日本生殖補助医療標準化機関(JISART)」は4日、会員の2施設が申請していた、友人などの第三者から卵子提供を受ける不妊治療の実施を承認したと発表した。

近く、日本産科婦人科学会や厚生労働省などに実施を受け入れるよう働きかける。
ただ、同学会は会告(指針)でこの方法による治療を禁じており、学会が容認しない場合には、改めて実施の是非を議論するとした。

高橋克彦・同機関理事長によると、匿名を条件に第三者からの卵子提供を認める方針を示した2003年の厚労省報告に照らして、倫理委員会(委員長・金城清子龍谷大教授)が実施の可否を審査。40歳までに排卵が止まる病気の2女性に対し、提供者が匿名でなくても自発的意思が確認できれば、卵子を提供するのは妥当と判断したという。

今回、卵子を提供するのは友人と姉妹で、匿名性は維持できない。金城教授は「匿名での提供は日本では極めて難しく、国の報告書も、卵子の提供による治療を実質的に禁じる結果になっている」と強調した。 (YOMIURI ONLINE)

体外受精とは?
卵巣から取り出した卵子と、精子を体外で受精させる生殖医療の手法。卵管の機能上の問題や精子の運動性の問題がある時などに用いられます。
微細な管で卵子に精子を注入する顕微授精は体外受精の一種です。国内で体外受精によって生まれた子供は10万人を超え、生殖医療の現場では一般的な技術になっています。