不妊治療で母体に戻す体外受精卵の数を減少へ:日本産科婦人科学会

日本産科婦人科学会(理事長・吉村泰典慶応大教授)は16日、東京都内で理事会を開き、不妊治療で母体に戻す体外受精卵の数を、現行の倫理指針にある「原則3個以内」からさらに減らす方針を決めた。年内に指針の改定案をまとめる。

複数の受精卵を子宮に移植すると、母体にも胎児にも危険が大きい、双子、3つ子などの多胎妊娠が起きやすくなるため。今年3月には日本生殖医学会が、女性の年齢によっては1個だけとする指針を決定済みで、産科婦人科学会の星合昊倫理委員長によると、同様の内容になる可能性が高いという。

学会はまた、民間不妊治療施設グループの「日本生殖補助医療標準化機関(JISART)」が計画している、姉妹や知人から卵子を提供してもらって行う体外受精について、JISARTからの承認申請を受けて検討を開始した。星合倫理委員長は「年内に何らかの回答をしたい」とした。(東京新聞)

多胎妊娠とは?
多胎妊娠とは2人以上の胎児が同時に子宮内に存在する状態をいいます。
双胎妊娠には一卵性双胎と二卵性双胎とがあります。二卵性双胎は2個の受精卵から発生したもので、2個の胎盤があり、二絨毛膜二羊膜となります。
一卵性双胎は1個の受精卵が分裂することにより発生し、分裂の時期により二絨毛膜二羊膜、一絨毛膜二羊膜、一絨毛膜一羊膜のいずれかとなります。

多胎妊娠は、早産、妊娠中毒症、胎児発育や羊水の異常が合併しやすく、このような異常の早期発見、早期治療が非常に重要です。慎重な管理を行えば、このような合併症の発症を抑えることができますが、異常に気づくのが遅いと、赤ちゃんに重大な後遺症を残すことにつながる可能性があります。

×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。