グリベックで消化管間質腫瘍(GIST)の再発リスクが大幅減

米国立がん研究所は、術後の消化管間質腫瘍(GIST)患者を対象にした国際臨床試験で再発リスクが、偽薬投与群に比較して67%低下した、と発表した。同試験の治験総括医師は「これほど有意差のある試験結果は、中、高リスクのGIST患者に対する治療法の再評価につながる可能性がある」と予測している。

研究グループによると、GISTに初めて罹患し、腫瘍のできた消化管を完全に取り除いた患者644人のうち、1年後の無再発生存率はグリベック群97%、偽薬群83%、2年後はそれぞれ90%、71%だった。患者は、米国立がん研究所が主催する5つの北米共同オンコロジー・グループを通じて同試験に参加した。

グリベックは、スイス・ノバルティス社が開発し日本ではGIST治療薬として適応を取得済み。
GISTは、通常、消化管から発生する軟部肉腫として知られている。発生が最も多い部位は胃、次いで小腸。手術で治癒する場合もあるが、再発率は高い。(くまにち)

消化管間質腫瘍(GIST)とは?
消化管間質腫瘍(GIST)とは、食道・胃・小腸・大腸などの消化管の壁にできる腫瘍で「粘膜下腫瘍」を構成する腫瘍の一種です。GISTの腫瘍細胞は、消化管壁の下にある筋肉層の特殊な細胞(カハール介在細胞)と同じ起源から発生したものです。
一方、胃癌や大腸癌などのいわゆる“癌”は、粘膜から発生するので、発生の仕方や再発・転移の特性が異なります。

GISTの正確な発生頻度は不明ですが、日本における再発あるいは切除不能のGIST症例は1,000〜1,500人/年と推計されています。
一方、GISTの多くは、粘膜下腫瘍として切除された後に組織検査によって初めて明らかになります。
切除後の経過観察例から、再発を起こさないGIST症例の数はかなり多いことが知られており、GISTの実数は上記の実数をかなり上回ると考えられています。

GISTの臓器別発生頻度では、胃が60〜70%と最も多く、次いで小腸20〜30%、大腸5%であり、食道はほとんど認められていません。胃内におけるGISTの発生部位にも偏りがあり、弓隆部から体上部に多く認められ、幽門部ではほとんど認められていません。

×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。