「受精卵診断」を受けた習慣流産の夫婦が妊娠

北九州市のセントマザー産婦人科医院で、体外受精させた受精卵のうち異常のないものだけを母親に戻す「受精卵診断」を受けた習慣流産の夫婦が妊娠し、胎児の染色体に異常がないことが確認された。
日本産科婦人科学会(日産婦)の手続きに従った習慣流産の受精卵診断で、出産の可能性が高くなった初のケースという。 8月の日本受精着床学会で発表される予定だ。

田中温院長によると、受精卵診断を受けたのは東京都内に住む30代前半の夫婦。いずれかの染色体の一部が別の場所に入れ替わるなどし、遺伝情報に異常が生じる「転座」のため、これまで2回流産を経験している。

日産婦は昨年4月の総会で、流産を2回繰り返し、転座が原因であることが確実な夫婦について、医療機関からの実施申請を個別審査したうえで、受精卵診断を認めることを正式決定した。

この夫婦の申請は昨年12月、日産婦の倫理委員会で承認された。遺伝子に異常のない受精卵を戻した1回目で妊娠。妊娠しても胎児に染色体異常があれば、流産の可能性は高いとされるため、妊娠12週に入った5月、胎児の染色体を調べる出生前診断を実施したが、異常はなかった。順調に育っており、年内に出産予定という。
習慣流産の受精卵診断をめぐっては、これまで五つの医療機関から18例が日産婦から承認されている。

習慣流産は厳密には3回以上流産を繰り返すケースを指し、頻度はすべての妊娠の0.5〜3%、うち転座によるものは3〜5%とされる。ただ、受精卵診断をしなくても自然に妊娠、出産する例はあり、「成功率は自然妊娠と大きく変わらない」との指摘もある。(asahi.com)

習慣流産とは?
習慣流産とは、続けて3回以上流産を繰り返すことです。子宮の形態異常や腫瘍、ホルモンのはたらきの異常、感染症、糖尿病、心血管系や腎機能など婦人科以外の病気が原因となっていることも多いです。
これらの原因となる疾患を治療し、子宮に病気があるときは子宮機能を改善するための手術を行うこともあります。
最近は結婚、妊娠の高齢化にともない、2回続けて流産をした場合にも、習慣流産に準じた検査、治療をする傾向にあります。

習慣流産の原因は一般的に次のような場合が考えられます。

  1. 甲状腺機能低下症などの内分泌機能異常
  2. 抗リン脂質抗体症候群、膠原病などの自己免疫異常
  3. カップルのどちらかの染色体に転座などの異常がある
  4. 子宮の形の異常、子宮筋腫
  5. 子宮の感染症(クラミジアなど)
  6. カップル間の移植免疫的な相性

原因をさがすためには、前項の原因ごとに1は甲状腺ホルモン検査、2は自己抗体検査、3は染色体検査、4は超音波検査、X線造影検査、5は細菌の検査を行い、6は、1と5の検査が正常な場合、移植免疫的な相性によるものではないかと疑います。

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