抗がん剤「ネクサバール錠」:肝細胞がんへの適応拡大を申請

バイエルヘルスケア・ファーマシューティカル社とオニキス・ファーマシューティカル社は、経口の抗がん剤「ネクサバール錠」(一般名ソラチニブ)の肝細胞がんへの適応拡大を米国食品医薬品局(FDA)に申請した。ネクサバール錠は、進行性腎細胞がんの治療薬として既に50カ国以上で承認されている。

肝細胞がんは、最も一般的な肝がんで成人の原発性肝がんの約90%を占める。がんの種別では世界で3番目に死亡する患者が多い。

SHARPと呼ばれる多国籍第V相臨床試験で肝細胞がん患者を対象に、ネクサバール錠投与群と偽薬投与群に分類、比較した結果、ネクサバール群の全生存期間は偽薬群投与群に比べ44%と有意に延長していた。
重い有害事象では、下痢や手足皮膚反応などが報告されている。EMEA(欧州医薬品審査庁)にも既に肝がんへの適応拡大を申請中。

バイエルヘルスケア社によると、FDAが過去に承認した医薬品で肝がん患者の有意な延命効果につながった医薬品はないという。今後、悪性黒色腫(メラノーマ)、非小細胞肺がん、乳がんなどさまざまな癌(がん)腫に対し、単剤(単独)または併用でネクサバール錠の臨床試験を進める。(くまにち)

肝臓がんについて
肝臓がんの患者数は年間平均2万人で、がん死亡者数では男性が第3位、女性が第6位となり、その発生率は年々増加しています。

がんは小さな家ははっきりとした自覚症状がなく、また、慢性肝炎や肝硬変を合併していることが多いため、それらの症状と区別がつきにくいことがあります。
一般に、肝臓がんによくみられる症状としては、全身の疲労・倦怠感、微熱、黄疸、背中や腰の鈍い痛みなどがあります。

肝臓がんの診断は、GOT、GPT、腫瘍マーカーなどの各種の血液検査のほか腹部超音波検査やX線CT、血管造影検査、腹腔鏡検査、MRIなどさまざまな検査が行なわれます。
また、確定診断のためには肝生検が行なわれます。