人間の血液型を認識する乳酸菌を発見:血液型別医薬品に応用も

自分の血液型に対応したヨーグルトなら、1度食べるだけで効果は数カ月−。
こんな夢のヨーグルトの開発につながる乳酸菌を、東北大学大学院農学研究科(食品科学)の斎藤忠夫教授が発見した。
この乳酸菌は、人間の血液型を認識して腸内に長期間とどまるのが特徴で、「A型向け」など血液型別のヨーグルトや医薬品への応用が検討されている。

乳酸菌が腸に付着するには、腸の表面に存在する糖タンパク質「ムチン」と結合する必要がある。ムチンはそれぞれの血液型を反映した構造で、斎藤教授は、この構造と相性の良い乳酸菌を血液型別に探した。

実験で人間の腸にいた約270種類の乳酸菌を調べた結果、合わせて約30種類がいずれかの血液型に対応するムチンに強く付着することが分かった。これらの乳酸菌は最低でも1週間は付着するものが多く、中には1カ月以上定着した乳酸菌もあったという。

乳酸菌は便秘の改善など整腸作用で知られているが、多くは3日程度で腸から排出されるため、通常は摂取を続けないと効果が得られにくい。(河北新報)

ムチンとは?
ムチンは納豆、オクラ、モロヘイヤ、つるむらさき、里芋、山芋、なめこなどに含まれるヌルヌル成分で、多糖類のガラクタンやマンナンなどが、タンパク質と結合したものです。

ムチンには、胃の粘膜をうるおし、保護する働きがあります。肝臓や腎臓の機能を高める作用もあり、細胞を活性化し、老化の防止に役立ちます。
消化を促す作用もあり、便秘を改善します。また、タンパク質を無駄なく活用させる働きは、スタミナの増強に効果があります。