ストレスが引き金のメタボリック症候群は注射で直せる?

ストレスが引き金でおなかが太り、メタボリック症候群(内臓脂肪症候群)になるのは、脳で食欲をつかさどる視床下部の働きよりも、脂肪組織で交感神経から分泌される神経伝達物質「神経ペプチドY」(NPY)が増える局所的な影響が強い可能性があることが分かった。
ジョージタウン大医療センターなどの研究チームが5日までに、マウスの実験成果を米医学誌ネイチャー・メディシン電子版に発表した。

研究チームは、脂肪細胞でNPYを受け取る受容体タンパク質の一つ「NPY2R」の働きを薬物注射で抑えると、肥満や同症候群を防げることを発見。新たな肥満治療薬を開発できる可能性があるという。

研究チームは、マウスを毎日1時間ずつ氷水に入れたり、同10分間ずつ攻撃的な仲間がいるかごに入れたりする実験を長期間続けた。この際、通常の餌を与えていると目立った変化はないが、脂肪分と糖分が多い餌の場合、腹の脂肪組織で、NPYとNPY2Rを生み出す遺伝子の働きが強まった結果、脂肪細胞が増殖して太った上、メタボリック症候群に似た状態になった。

しかし、腹の脂肪組織に特定の薬物を注射し、NPY2Rの働きを抑えると、肥満などを防ぐことができた。NPYはこれまで、脳の視床下部での働きが注目され、同部での働きを抑える肥満治療薬の研究も進んでいる。(Fuji Sankei Business)

メタボリック症候群とは?
生活習慣病の代表格に肥満症、高血圧、糖尿病、高脂血症があります。これらの疾患は肥満、特に内臓に脂肪が蓄積した肥満が原因であるとされ、内臓脂肪によりさまざまな病気が引きおこされる状態をメタボリックシンドロームといいます。

高血圧、高脂血症、糖尿病などひとつひとつの症状は軽くても、複合すると心筋梗塞や脳梗塞のリスクが急激に増大することから注目されています。
診断基準の必須項目としてウエスト径があり、男性85センチ以上、女性90センチ以上がメタボリック症候群を診断する際のポイントとなります。

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