風邪薬の売れ行きからインフルエンザなどの流行を予測

ドラッグストアでの風邪薬の売れ方から、インフルエンザなど感染症の流行をいち早く察知出来ることが分かった。国立感染症研究所が2年余りにわたって全国600薬局のデータを基に検証し、市販薬の「予知能力」を立証したからだ。
発生が懸念されている新型インフルエンザや新型肺炎SARSなど深刻な感染症を早期に察知するシステムに応用できる。被害拡大を防ぐ手軽で有力な手段になりそうだ。

感染研感染症情報センターの大日康史主任研究官らは、03年冬〜04年春と04年冬〜05年春の2シーズンで全国約600薬局の風邪薬の売り上げデータと、国のインフルエンザ患者発生報告による患者数を、買いだめ需要が多い年末年始の10日間を除くなどした上で比較した。

すると例えば03年12月22日に、1薬局あたりの売り上げが、それまでの約2万円から4万円に倍増したのに対し、患者報告は翌月の1月13日に前週に比べ約3倍に増えていた。
両シーズンを通して統計処理をした結果、薬の売り上げの変化が公式の患者報告より約2週間先行し、薬の動向がインフルエンザ流行をいち早く察知する指標になることがわかった。

多くの感染症は発熱や頭痛、だるさなど「風邪かな?」と感じる症状から始まる。また、風邪症状を感じた人の半数は、まず市販薬を買うというデータもある。
大日さんは「インフルエンザに限らず、風邪薬の売り上げが急に増えたら、感染症が異常発生しているサインです」と説明する。
ドラッグストアの日々の売り上げは、レジを通じてコンピューターで自動集計されている。感染症の監視は、これに簡単なソフトウエアを加えるだけでできるという。

国の感染症発生報告は法律に基づいて手順が決まっている。医師が診断した後、保健所に届け、同研究所が集計する仕組みだ。このため、早くても約10日かかる。もっと早く発生が分かれば、予防接種や薬、診療態勢などの対策をとる時間的余裕が生まれる。(asahi.com)

SARS(重症急性呼吸症候群)とは?
2〜10日の潜伏期ののち、発熱と悪寒、筋肉痛などいんる円座のような症状で始まります。
熱はいったん下がるように見えますが、肺炎へと進行して、再び高熱と咳が出て呼吸困難になります。下痢をすることもあります。

その後、発症者の約80%は軽快しますが、約20%は急速に呼吸困難が進行して集中治療が必要になります。致死率は全体では約10%ですが、高齢者や何らかの基礎疾患のある人は高くなります。

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