腎性貧血治療薬「ネスプ静脈注射用シリンジ」が発売

キリングループのキリンファーマ社(東京都)は、人工透析患者の貧血治療薬「ネスプ静脈注射用シリンジ」(一般名ダルベポエチンアルファ)の発売を開始した。

ネスプ静脈注射用シリンジ

ネスプは、ヒト・エリスロポリチン(EPO)と呼ばれる造血ホルモンのアミノ酸配列の一部を変えて、新たな糖鎖を付け加えた遺伝子組み換え剤。
従来のEPO製剤よりも血液中の半減期が長く、持続的な赤血球の増加作用がある。
結果、これまでのEPO製剤よりも投与回数を減らして貧血を改善する一方、医療事故のリスク減少などにもつながる。

キリンビールは1996年、米アムジェン社と共同開発に着手。01年5月の米国と豪州での発売を皮切りに、欧州、カナダ、韓国など既に40カ国以上で「アラネスプ」の商品名で販売している。

日本腎臓学会の推定で慢性の腎臓病患者は約480万人。一方、人工透析患者は26万人を超えているという。腎性貧血は、透析患者の主な合併症で、患者の約80%以上にヒト・エリスロポリチン製剤が使われている。

キリンファーマ社は7月1日、キリンビールグループの独立した製薬会社になった。生体内に予め存在する物質の再現にとどまらず、それ以上の特性を持った物質を創造するバイオ医薬を研究、開発の軸にするという。(くまにち)

腎性貧血について
腎性貧血とは、腎臓機能の低下によって生じる貧血です。赤血球をつくる働きを高めるホルモン(エリスロポエチン)の分泌がうまく行われなくなるのです。そのため慢性腎不全になると、ほぼ腎性貧血になります。

血液検査にて、ヘマトクリット値、血色素量 、赤血球数、鉄、フェリチン(貯蔵鉄)、出血凝固時間(プロトロンビン時間活性化部分トロンボプラスチン時間)、MCV(平均赤血球容積)、エリスロポエチンを投与しても貧血が改善しない時は、ビタミンB12や葉酸の検査も行います。

現在の腎性貧血の治療にはエリスロポエチンという赤血球を造るホルモンを使います。
腎不全になると腎臓でこのホルモンが造られなくなるので、人工的に製造されたこのホルモンを注射する事で貧血は改善されます。

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