急性心不全の治療薬に脊髄まひの抑制作用:名古屋市立大

急性心不全の治療で広く使われている薬に、胸腹部大動脈瘤の除去手術で起こる重い合併症である脊髄まひを抑える作用のあることが、名古屋市立大医学研究科の岡嶋研二教授、原田直明講師らの研究で分かった。米国薬理学会の雑誌に掲載された。

胸部と腹部にわたる大動脈にこぶができる胸腹部大動脈瘤の手術では、術中に大動脈の血流を遮断した時に、脊髄への血流まで止まることがあり、術後に脊髄障害による下半身まひなどが起こることがある。発症頻度は、手術症例の5−10%と比較的高いとされ、予防法や治療法はないという。

岡嶋教授は、唐辛子に含まれるカプサイシンのさまざまな効能について研究している中で、急性心不全治療で頻繁に使われる薬「ヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド」に、カプサイシンと似た、知覚神経を刺激する作用があることに着目した。

名市大の三島晃教授(心臓血管外科学)らとの共同研究で、脊髄の血流を止めたラットを使って実験した。実験によると、何もしていないラット(10匹)の3週間後の生存率は3割だったが、薬を投与したラット(同)の生存率は8割にアップし、運動まひも改善した。

薬が知覚神経を刺激することで、血管での炎症を抑え、血流をよくする物質がつくられたためという。投与は障害が起こる前に必要なため、術前から術中にかけて持続投与する必要があるが、今後、新しい治療薬として臨床応用を目指すとしている。(中日新聞)

カプサイシンについて
カプサイシンは唐辛子の辛味成分です。辛味の程度は品種により差があり、鷹の爪は辛味が強く、また小さい果実の品種ほど絡み成分が多く含まれています。辛味は種子部と胎座部に多く、果実部にはごく少量しか含まれていません。
ダイエット効果があるとしてブームになったほか、最近の研究では、大豆に含まれる「イソフラボン」を同時に摂取すると育毛に大きな効果があることがわかっています。

体内に入ったカプサイシンは、中枢神経を刺激してアドレナリンなどのホルモンの分泌を促すため、脂肪分解酵素リパーゼが活性化され、エネルギー代謝が盛んになって体内の貯蔵脂肪の分解が進みます。
唐辛子を食べた後に、体が熱くなったり、汗をかいたりするのはこのためで、運動したときと同じように熱エネルギーと奈って体外に放散されます。

さらに、毛細血管を収縮して心臓のはたらきを活発にしますが、血圧の上昇作用があまりないことも報告されています。これらの作用から、カプサイシンには肥満予防、強精・老化防止に効果があるといわれています。
また、体を温めることで冷え、むくみ、肩こりを解消し、胃炎、口内炎の改善も期待できます。

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