太りすぎの医療費は高くつきます−。標準体形の男性が20キロ太ると、糖尿病や高血圧になりやすくなり、年間医療費が2・5−1・3倍に跳ね上がるとの推計を京都大経済研究所の古川雅一研究員(医療経済学)らがまとめ、発表した。
推計には中高年男性の半分を占めるとされるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の人も含まれており、将来の健康悪化が心配。古川研究員は「医療費の一部は健康保険でカバーされるが、予備軍から病気に進めば家計を圧迫する。肥満予防が肝心」と話している。
古川研究員らは、2001年の国民健康・栄養調査のデータから約1万人分を抽出。
体重が増えると血糖値や血圧がどう変化するか統計的手法で推定し、糖尿病と高血圧性疾患の増加に伴う医療費の伸びを調べた。
その結果、体重64キロの男性が20キロ太ると、新たに発症したり持病が悪化するなどして糖尿病に関する医療費が2・5倍に増加。高血圧性心疾患では1・3倍に増えた。(東京新聞)
メタボリックシンドローム
生活習慣病の代表格に肥満症、高血圧、糖尿病、高脂血症があります。これらの疾患は肥満、特に内臓に脂肪が蓄積した肥満が原因であるとされ、内臓脂肪によりさまざまな病気が引きおこされる状態をメタボリックシンドロームといいます。
高血圧、高脂血症、糖尿病などひとつひとつの症状は軽くても、複合すると心筋梗塞や脳梗塞のリスクが急激に増大することから注目されています。
診断基準の必須項目としてウエスト径があり、男性85センチ以上、女性90センチ以上がメタボリック症候群を診断する際のポイントとなります。
