少量の採血だけで、胃がんを診断し病気の経過を測定できる技術が、韓国の研究チームにより開発された。韓国生命工学研究院のイ・ヒグ、パク・ユクピル博士チームが開発したもので、科学技術部が明らかにした。
研究チームは健常者と胃がん患者の血液内にあるタンパク質「MAC2BP」含有量をそれぞれ測定した結果、大きな違いがみられるという事実を確認した。
健常者の体液にはMAC2BPが非常に少ないのに対し、がんに侵されるとこの含有量が大幅に増える。特にがん細胞の転移が進んだ細胞・組織でMAC2BPの発現が著しく増加する特性があることが分かった。
イ博士は今回の研究結果により、一般的な健康診断での採血だけでがんの進行を発見できる新製品の開発が可能になるものと期待を示した。
研究チームは昨年9月にこの研究に関する国際特許を出願、今年2月には「MAC2BP」を胃がんの腫瘍標識子に使用できるという研究結果が、がんに関する国際学術誌「インターナショナルジャーナルオブキャンサー」に掲載された。(YONHAP NEWS)
胃がんについて
胃粘膜から発生するがんの総称です。症状初期には特別な症状は現れません。上腹部痛や吐き気、胸焼けなどがみられることもありますが、食べすぎや胃炎などの症状と変わらないので、がんとは気付かず、検診などで発見されます。
がんが進行すると、腹痛や胃の不快感、嘔吐が強くなり、吐血や下血が現れ、やがて全身倦怠感や体重減少なども顕著になります。
胃がんの確定診断は、内視鏡で病変部を直接観察するとともに、組織の一部を採取して調べる組織検査によってなされます。これらの検査結果から、病巣が胃壁の表面に存在するのか、あるいは胃壁深く浸潤しているのかといったがんの進展度や病巣の大きさ、さらに組織型、転移の有無を調べることによって、早期と進行がんが区別され、治療方針が決定されます。
