米政府が進めている化学物質の毒性評価で、米国立環境衛生科学研究所の専門家委員会は、プラスチック原料のビスフェノールAが胎児や子どもの神経系に悪影響を与える懸念があるとする結論をまとめた。今後、規制につながる可能性もある。
ビスフェノールAについては、メダカやマウスの動物実験で内分泌かく乱作用(環境ホルモン作用)が確認されているが、日本の環境省の評価では人間に対する危険性は少ないとされている。
専門家委員会は、これまでに発表されたビスフェノールAについての科学論文を評価。胎児と幼児、子どもに蓄積して神経系や行動に与える影響について「いくらかの懸念がある」と結論付け、さらに研究が必要だとした。
ビスフェノールAについて
生物の体内で性ホルモンに似た働きをする「環境ホルモン(内分泌かく乱物質)」として挙げられている化学物質の一つ。乳幼児用食器、学校給食器などに利用されているポリカーボネート樹脂や、飲料缶の内面塗料から溶け出す疑いが持たれています。
食品衛生法では、その使用に一定の安全基準が定められていますが、それよりもはるかに少ない量で環境ホルモンとして機能するおそれがあるため、現在、より詳細な研究が急がれています。
