太陽や蛍光灯の光を哺乳類の受精卵に当てると、発育が阻害されて流産などが起きる恐れがあるとの研究結果を、県立広島大の堀内俊孝教授(動物生殖細胞工学)とハワイ大の研究グループが米科学アカデミー紀要(電子版)に発表した。
これまで受精卵の発育に光はほとんど影響しないと考えられてきた。堀内教授は「体外受精を手掛ける不妊治療クリニックでの照明に注意が必要だ」と警告している。
堀内教授らは、マウスの受精卵にさまざまな光を照射し、子宮内に戻して発育を比較。暗い場所に置いた受精卵は3分の2が胎児に成長したが、太陽光を数秒当てると4分の3が正常に育たなくなり、多くが胎盤に吸収された。
蛍光灯でも同様の悪影響がみられ、紫外線など短波長の成分が多い照明で影響が大きかった。堀内教授は「光が受精卵にダメージを与え、細胞死を起きやすくしたのではないか」とみている。(Shikoku news)
受精卵について
受精卵は、卵生殖をする生物種の雌雄の配偶子(精子と卵子)が結合したものです。
受精済みの卵子。受精しなかった卵を未受精卵といいます。受精卵は直ちに発生を始める場合もあるが、そのまま一定の休眠期間を経る場合もあります。これが細胞分裂を行い胚となり、生物の個体が発生していくため、生命の萌芽であると考えられています。あるいは個体のスタート点です。
