「欧米型」食生活で大腸がんの再発リスクが増大:米国研究所

米国のダナ・ファーバー癌研究所は、赤身肉やフライドポテト、デザートなどを中心とした欧米型の食生活を続けた大腸ガン患者の再発率や早い段階での死亡率に関する研究結果を米医学雑誌「Journal of the American Medical Association (JAMA)」の8月15日号で発表した。
生活習慣や食生活ががん発症の重要な要因となることは、これまでも指摘されてきた。しかし、食事の内容と大腸ガン再発の関係については、これまでほとんど研究されてこなかった。

今回、研究の対象となったのは、大腸とリンパ節に腫瘍が転移するIII期の大腸ガン患者1009人。研究チームは、対象患者が腫瘍摘出手術や放射線治療を受けるにあたり、これまでの食習慣に関する質問を実施。また、患者の放射線治療期間が終了する約半年後に再び食事内容に関する聞き取り調査を行った。

その結果、患者の食習慣は、赤身肉など脂肪を多く含む食事やパンや菓子などを好む「欧米型」と、鶏肉、魚、野菜や果物を多く摂取する「節制型」の2つのタイプに分かれた。

研究チームは、引き続き調査対象患者を5年間にわたって追跡調査したところ、324人が大腸ガンを再発し、このうち223人が死亡した。この他、28人は大腸ガンの再発とは別の原因で死亡していた。

「欧米型」食生活の患者が大腸ガンを再発させる可能性は、「節制型」患者の3.5倍だった。一方、「節制型」食生活と大腸ガン再発の間には、現段階では有意の関連性は認められず、研究チームは「さらなる分析が必要だ」としている。(AFP通信)

大腸がんについて
大腸がんは肺がんと並んで、増加傾向の著しいがんです。毎年約6万人が罹患し、近い将来に肺がんを抜くという予測もあります。大腸がんによる死亡は、男性では肺がん、肝臓がんに次いで3番目、女性では1番目になると推定されています。

大腸がん特有の症状はありませんが、血便や残便感、腹痛、便が細くなる(便柱細少)、下痢と便秘の繰り返しなど排便に関する症状がよくみられます。
これらの症状はS状結腸にがんができた場合にみられやすく、なかでも血便の頻度が高くなっています。血便は痔と勘違いして受診が遅れることが多いので注意しましょう。

大腸がんは、早期であればほぼ100%完治します。ただ、一般的には自覚症状に乏しいため、症状のない早期のうちに発見することが重要です。

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