CT画像を元に生体になじむ人工骨を開発:東大医学部付属病院

東京大学医学部付属病院のチームが、患者の骨格にぴたりと合い、生体になじみやすい人工骨の開発に成功した。まだ強度に課題があり、力がそれほどかからないあごやほおなど顔面への利用が主だが、10人の患者に移植、いずれも組織とくっついていることが確認できた。同チームは全国10施設で臨床試験を申請、早ければ今秋にも着手する方針だ。

新しい人工骨は、骨の元となるリン酸カルシウムを材料にし、水で固めて作る。
コンピューター断層撮影(CT)を元に、プリンターにも使われるインクジェット方式で粉末の材料を何層も吹き付け、移植先の骨の形状に合う人工骨を作る技術を開発した。

セラミックスと違い、腕や足など力のかかる部位で使うには強度が十分でないが、形を自在に作れる上、組織ともなじみやすい。

これまでの人工骨は、セラミックスが主流で生体にうまくくっつかないのが難点だった。
このため、患者の腰骨などから提供された骨を削って成形していたが、微妙な形を仕上げることができず、顔面などの骨の成形はとくに難しかった。(asahi.com)

コンピューター断層撮影(CT)について
コンピュータ・トモグラフィーの略語です。横たえた身体を、円筒状のX線発射装置の中でスライドさせながら、360度の方向から一定の間隔で撮影し、コンピュータ処理して、体内の多数の断面画像や立体画像を得るものです。

身体の奥深くの臓器にも対応でき、全身の臓器の病変を観察することができます。
通常のCT検査で診断が確定しない場合には、造影剤を血管から注入して、病変部位を浮き出させる方法が用いられます。

X線を利用した検査なので、妊娠中、妊娠の可能性のある人は、医師に必ず申し出ましょう。また、造影剤を使用する場合は、アレルギー反応を起こすことがあるので、アレルギー体質の人も事前にその旨を伝える必要があります。

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