糖尿病情報センターを新設:最新の治療情報を発信へ

約250万人とされる糖尿病患者の増加に歯止めをかけるため、厚生労働省は来年度から、国立国際医療センターなどを糖尿病治療の中核施設と位置づけ、予防法や治療法を研究開発する方針を固めた。最新の治療情報などを発信する「情報センター」を同センター内に設置する費用などを来年度予算の概算要求に盛り込む。

糖尿病はがん患者らが初期段階から専門医のいる病院に集まるのとは異なり、地域のかかりつけ医で治療するケースが多い。このため、重症化する前に、患者の症状に応じた適切な治療法や生活習慣の改善を促すなど、個人へのかかわりが重要な疾病とされる。

同センターは、来年度から生活習慣病のリスクが高い人を保健師らが指導する「特定健康診査」が始まるのにあわせ、健保組合など医療保険運営団体の協力を得て患者データを収集・分析。
国立の健康・栄養研究所、循環器病センター、保健医療科学院などと連携しながら、食事療法や合併症治療などについても研究。
治療法や予防策、効果的な保健師らによる指導などを開発して、全国の医療機関などに情報提供して、全国どこでも質の高い治療を受けられる体制を目指す。

医師以外の医療関係職種に、糖尿病に詳しい人材を育成するのも特徴だ。同科学院を中心に、健康対策にあたる自治体や保険運営団体の職員らに対して研修を実施。
また、小児期からの予防法を確立するため、小児の糖尿病を専門に扱う医療機関とも連携。遺伝的要因や食事環境、睡眠状況などを調べる。

糖尿病とは?
血液中の糖(ブドウ糖)は食事をすると増えますが、健康な人は膵臓からインスリンを大量に分泌させて、その働きで血液中の糖を代謝するので、食事後2時間くらいで血糖値が元に戻ります。
ところがインスリンが不足したり、上手く働かないと、糖の代謝異常が起こり、慢性的に高血糖が続きます。それが糖尿病です。

糖尿病は、治療にインスリン注射が欠かせない「1型」、かならずしもインスリンの補充を必要としない「2型」、特定の遺伝子や肝臓疾患などの病気、薬の副作用で起こる「その他の糖尿病」に分類されます。日本人の糖尿病の約90%は2型です。

1型糖尿病は、免疫反応に重要な役割をする白血球の中のリンパ球が、自己抗体をつくって膵臓のβ細胞を破壊する自己免疫異常などが原因で起こります。インスリンがほとんど分泌されない状態です。

一方、2型糖尿病は糖尿病の遺伝因子を持つ人(家族や親戚に糖尿病の人がいる)に、カロリーの多い食生活、運動不足、肥満、ストレスなどの生活習慣因子が引き金になって起こるとされています。肥満児が増えた現代は、子供にも2型が多くなっています。

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