中外製薬と帝人ファーマが糖尿病治療薬の共同開発へ

中外製薬帝人ファーマは、仏の医薬品メーカー「イプセン社」が開発した糖尿病治療薬(注射剤)になるとみられる化合物を、日本で共同開発する契約を結んだ。
帝人ファルマ社が03年7月にイプセン社と共同開発・販売するライセンス契約を結んでいたが、開発スピードをアップするため中外製薬を含めた契約にあらためた。

化合物は、インスリン分泌を促すホルモンの一つ「グルカゴン様ペプチド1」(GLP−1)に似せている。GLP−1は、血糖値が高くなり過ぎるとインスリンの分泌を促すが、化合物は低血糖の危険性が小さく、かつ、血中濃度が長時間維持される。このため1―2週間に1回の注射で済むとみられている。

帝人ファーマが既に第T相臨床試験中だが、今後は両社で計画策定し開発を進める。費用負担と厚生労働省に対する製造販売の承認申請は両社が、販売は別ブランドとして両社が扱う。(くまにち)

糖尿病について
血液中の糖(ブドウ糖)は食事をすると増えますが、健康な人は膵臓からインスリンを大量に分泌させて、その働きで血液中の糖を代謝するので、食事後2時間くらいで血糖値が元に戻ります。
ところがインスリンが不足したり、上手く働かないと、糖の代謝異常が起こり、慢性的に高血糖が続きます。それが糖尿病です。

糖尿病は、治療にインスリン注射が欠かせない「1型」、かならずしもインスリンの補充を必要としない「2型」、特定の遺伝子や肝臓疾患などの病気、薬の副作用で起こる「その他の糖尿病」に分類されます。日本人の糖尿病の約90%は2型です。

1型糖尿病は、免疫反応に重要な役割をする白血球の中のリンパ球が、自己抗体をつくって膵臓のβ細胞を破壊する自己免疫異常などが原因で起こります。インスリンがほとんど分泌されない状態です。

一方、2型糖尿病は糖尿病の遺伝因子を持つ人(家族や親戚に糖尿病の人がいる)に、カロリーの多い食生活、運動不足、肥満、ストレスなどの生活習慣因子が引き金になって起こるとされています。肥満児が増えた現代は、子供にも2型が多くなっています。

×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。