凍結保存した卵巣組織の移植手術へ

東京都内の不妊クリニックと米ミズーリ州の病院が、凍結保存した卵巣組織の移植手術を、米国人姉妹間で計画していることがわかった。
卵巣組織の凍結保存は、女性のがん患者から、治療で障害を受ける前に卵巣組織を取り出して保存し、治療後に戻すことで生殖能力を残す技術として期待されている。
この移植は世界的に例が少なく、移植した組織が正常に機能するか注目される。仙台市で30日から始まる日本受精着床学会で発表される。

移植チームで凍結技術を担当する加藤レディスクリニックの桑山正成・研究開発部長によると、移植を受けるのは31歳の女性で、骨髄移植のため卵巣機能を失った。
姉から取り出した卵巣の一つを移植する手術を今年1月に受けたが、機能しなかった。

このため、移植の失敗に備えて凍結保存した約1センチ四方の卵巣組織を解凍し、10月末にも妹に移植。約2年間は排卵機能が回復し、妊娠が期待できるという。(YOMIURI ONLINE)

卵巣について
卵巣は子宮の左右にある一対の器官で、子宮とともに妊娠・出産に関わる大切な役割を果たしています。大きさは長さ3〜4cm、幅1.5〜2cm、厚さ1cmくらいで、子宮の両側に伸びた卵管にぶら下がっています。多数の卵細胞が、卵子となって約28日周期で排卵されます。

また、卵巣からはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つの女性ホルモンが分泌され、女性らしい体を作ったり、健康や精神状態の安定のためにはたらいています。

卵巣は、片方に腫瘍があって機能しなくなった場合でも、もう片方が正常にはたらいていれば生理もありますし、妊娠もできます。このため、卵巣の病気は、ある程度進行するまで気づきにくいことが多くなっています。

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