ヒト性融合胚の作成を承認へ:イギリス政府

イギリス政府が管轄する「ヒトの受精・胚研究認可局(HFEA)」は、ヒトの細胞核を、核を除去した動物の卵子に注入して「ヒト性融合胚」を作ることを原則認めると発表した。

難病の治療に役立てる狙いだが、倫理上に問題があるとして今回の決定を疑問視する声も出ている。

「融合胚」の作製は、パーキンソン病やアルツハイマー病などの原因究明に有効とされ、英ニューカッスル大ロンドン・キングスカレッジの二つの研究チームが、研究用に不足するヒトの卵子を補うため、牛やウサギの卵子を利用した研究などの承認を申請していた。

「融合胚」の99・9%はヒト、残り0・1%は動物に由来する。今回の申請認可は世界初との報道もあり、早ければ今年11月にも研究が始まると見られる。

HFEAが研究申請の審査の過程で行った世論調査では、約6割が研究を支持。だが、同様の研究は日本などでは禁止されており、宗教団体からは、「ヒトと動物の融合は問題」などの声が出ている。(YOMIURI ONLINE)

融合胚について
今回、英国政府が認めた融合胚の作成は、日本では禁止されています。英国の承認は政府レベルとして世界初とみられ、日本でも議論再燃の可能性があるとされています。
文部科学省は当初、作成容認の方針案をまとめました。しかし、倫理的な課題と技術的な難しさがあり、国の総合科学技術会議は「取り扱いは厳密にすべきだ」と2001年12月の指針で禁止しました。