順天堂大病院(東京)は18日、「がん治療センター」を新設する。がんの種類による専門診療科ごとの縦割り体制を改め、検査から診断、治療、さらに緩和ケアまで一貫した診療体制を確立する。
センターは11診療科の専門医のほか、重症集中ケア、ホスピスケア、床ずれなどの専門看護師、臨床心理士らで構成。再発、転移後など行き場を失った患者が“がん難民”とならないよう、センターが患者の要望に沿った総合的な対処方法を示して各科との連携、調整を図っていく。
また、医学的説明から地域の医療機関の紹介まですべての相談に専門医が当たる「予約有料外来」(30分1万500円)も設置される。鶴丸昌彦副院長は「患者さんを中心に様々の分野を組み合わせた診療とともに、がん予防、地域の医療従事者の研修や情報提供を目指す」と話している。(YOMIURI ONLINE)
がん治療センターにおけるがん医療の要点
外来化学療法
患者さんが自宅にいながら比較的自由に社会生活を維持され、本格的な治療が受けられます。
専門医によるチーム医療
各領域の専門医が最新の技術と知恵をもって患者さんに安全でベストな治療をチームで行います。
がんの早期発見
がんの発見は、患者さんの身体の異常から始まります。自覚的な異常や他覚的な所見を専門的に診て、常にがんの早期発見に力を注ぎます。
がん登録
各種がんの発生状況や治療成績を基に、治療法の検討やがんによる死亡率を減少させるため、国立がんセンターが中心となって地域がん登録が行われています。
当センターでも医師と専任の事務職員が登録の作業に当たります。個人情報の保護については、万全を期して守ります。
セカンド・オピニオン対応
患者さんが現在受けている治療について、検証してほしいとの要望を受けた場合、受診していただき、現在の主治医の意見を聞き、正しい判断と情報を患者さんにお渡しします。その後も適切な治療が進められるよう対応いたします。
緩和ケア
がんの治療を受けながら、その人らしい生活が継続し、QOL(生活・生命の質)を高められるよう支援します。そのために、がん治療の専門診療科とともに、痛み、嘔気嘔吐・息苦しさなどの身体症状の緩和や、不安やイライラなどの心のケア、家族の方からの相談、在宅ケアや緩和ケア病棟など療養場所に関する相談などをお受けし対応します。
