携帯電話の電波が脳細胞の分裂に影響か:イスラエル研究機関

イスラエルのワイツマン科学研究所が発表した調査によると、たとえ低レベルのものでも携帯電話が発する電波に脳がさらされた場合、脳細胞の分裂を妨げる可能性があることが分かった。
携帯電話を10分でも利用するとがんに関連する影響を脳に与える可能性があるという。

だが研究者は、「携帯電話の発する電波とがんとの間に明確な関連性があることを裏付ける決定的証拠を見出したわけではない。ある特定の細胞が携帯電話の電波に反応することを示唆しているだけ」としている。専門家は、携帯電話利用の影響により「がんにつながる可能性は低い」とコメントしている。

携帯電話ががんを引き起こす可能性があるとする調査が出たのは、これがはじめてではない。2006年には、米食品医薬品局が携帯電話の安全性について、スウェーデン国立研究所が行った調査結果に基づき報告をまとめるとしている。
スウェーデン国立研究所の調査は脳腫瘍のリスクに関する懸念を高めたもので、研究者は、携帯電話をよく利用する人のがん性の腫瘍が大きくなる危険性を見つけ出した。

脳腫瘍について
頭蓋内に発生する主要の総称で、脳組織そのものに発生する原発性脳腫瘍と、ほかの臓器から転移する転移性脳腫瘍に大別され、原発性脳腫瘍はさらに良性と悪性に分けられます。

良性腫瘍には髄膜腫、神経鞘腫、下垂体腺腫などがあります。悪性腫瘍の大半は神経膠細胞から発生するグリオーマ(神経膠腫瘍)です。

すべての脳腫瘍に共通してみられる症状は、頭痛、吐き気、そのほかに腫瘍のある部位によって多様な局所症状(けいれん、手足の運動麻痺や知覚障害、視野狭窄、記憶力の低下など)が現れます。

診断では、症状に対する問診や頭部CT検査がまず行われます。さらに、頭部MRIで詳しく調べ、必要に応じて、眼底検査、脳血管造影、腫瘍マーカー(血液検査)などを行い、診断を確定します。

脳腫瘍の治療ですが、腫瘍が小さく、良性であれば、手術だけで治療できることもありますが、腫瘍が大きかったり、悪性である場合は、手術だけでなく、放射線療法、抗がん剤による化学療法、免疫療法などを組み合わせて治療します。