新しいタンパク質「心臓特異的ミオシンキナーゼ」を発見

血液を全身に送り出すポンプとしての心臓の働きを調節する新しいたんぱく質を国立循環器病センターの北風政史・心臓血管内科部長らが発見し、米医学誌「ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション」の電子版に発表した。
心臓の働きが弱っている患者用に、副作用がほとんどない治療薬を開発できる可能性があるという。

研究グループは、重症の心不全患者12人から同意を得たうえで心筋組織の一部を採取し、そこで働く遺伝子を調べた。その結果、筋肉を構成する主要なたんぱく質であるミオシンの一部に作用して筋収縮を起こすたんぱく質を見つけ、「心臓特異的ミオシンキナーゼ」と名付けた。

拡張型心筋症の患者は、このたんぱく質の量が少なく、ラットなどの動物実験で、このたんぱく質を作る遺伝子の働きをおかしくすると、筋組織の構造が乱れ心臓が拡大した。心臓の形を整える役割も持つと考えられる。(YOMIURI ONLINE)

拡張型心筋症について
血液を送り出す心室の内腔が拡大し、心筋の収縮力が低下するために血液を送り出しにくくなり、しばしばうっ血性心不全を起こすほか、不整脈や血液のかたまりが血管内に詰まる塞栓症を伴うこともあります。
症状としては、動悸や疲労感、呼吸困難、むくみ、胸部圧迫感、不整脈などを生じます。

治療では、血管拡張作用とともに、心筋の働きを改善することで延命効果が期待できるACE阻害薬やβ-遮断薬が使われます。拡張型心筋症は、血液のうっ滞が起こりやすいので、血栓(血のかたまり)ができるのを防ぐための抗凝固薬も使われます。

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