アリクストラ錠を急性冠症候群治療薬として追加承認:EU

欧州医薬品審査庁(EMEA)は、グラクソ・スミスクライン社の抗血栓症薬「アリクストラ錠」(一般名:フォンダパリヌクスナトリウム)を、急性冠症候群治療薬としての効能・効果で追加承認した。

フォンダパリヌクスは、72時間以内の経皮的冠動脈インターベンション(介入)または在来治療法が適用されない不安定狭心症患者や非ST上昇型心筋梗塞患者に対する抗凝固療法として欧州心臓病協会の治療ガイドラインでは最も推奨されている。

フォンダパリヌクスは、血液凝固の際、中心的に働く]a因子の働きを選択的に妨げる。]a因子はトロンビン(血液凝固を促進する血中タンパク質)の生成過程で中心的な役割を担っている。

国内では、アリクストラは膝関節全置換手術後などの静脈血栓塞栓症の発症抑制を効能・効果として初めて承認を取得。現在、腹部手術後の静脈血栓塞栓症の予防を効能・効果として承認申請している。
海外旅行などの際、飛行機の狭い座席に長時間座っていることで起こる「エコノミークラス症候群」は、静脈血栓塞栓症の形態の一つとされている。(くまにち)

静脈血栓塞栓症について
静脈血栓塞栓症は、深部静脈血栓症(主に下肢の深部静脈に血栓ができる病態)と肺血栓塞栓症(深部静脈に形成された血栓が肺動脈に飛んで肺動脈が塞がれ、重篤な場合死に至る疾患)といった一連の病態の総称です。
近年、飛行機などによる長時間の移動中に発症したというニュースでも話題となっているエコノミークラス症候群は静脈血栓塞栓症の一病態です。

しかしながら、静脈血栓塞栓症は、実態としては病院において手術に伴って発症するケースが多くを占めます。
特に股関節置換術・膝関節置換術等の下肢の手術後は、深部静脈血栓症の発症率が34〜65%1)と高く、ひとたび急性肺血栓塞栓症を発症すると、死亡率は約30%とされ、死亡例の40%以上が発症1時間以内に死にいたる深刻な疾患2)です。発症してからでは救命が困難なため、その予防の重要性が指摘されています。

×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。