日本人はピロリ菌感染から胃がんに移行するリスクが高い

胃がんの原因となるヘリコバクター・ピロリ菌に感染しても、胃がんのなりやすさは遺伝子の型によって異なり、日本人の大半はなりやすい型であることが、名古屋大大学院の浜島信之教授らの研究で分かった。横浜市で開かれる日本がん学会で10月4日に発表する。

胃がん発生にはさまざまな要因があるが、日本や韓国などは欧米よりも発生率が高く、多くがピロリ菌に関連しているとされる。同教授らは、ピロリ菌感染者が胃がんを発症する場合、胃粘膜の委縮から胃がんへと段階的に進行することに着目。感染者の日本人248人の遺伝子を調べ、委縮に移行した人としていない人との違いを分析した。

その結果、「PTPN11」という遺伝子の一部の型が「GG」「GA」の人は5〜6割の高率で胃粘膜委縮が起きており、「AA」の人では1割強にしかみられなかった。日本人の9割以上はGG型とGA型で、AA型は1割に満たず、ピロリ菌感染から胃粘膜委縮に移行するリスクが高いことが示唆された。(時事通信)

胃がんについて
胃粘膜から発生するがんの総称です。症状初期には特別な症状は現れません。上腹部痛や吐き気、胸焼けなどがみられることもありますが、食べすぎや胃炎などの症状と変わらないので、がんとは気付かず、検診などで発見されます。

がんが進行すると、腹痛や胃の不快感、嘔吐が強くなり、吐血や下血が現れ、やがて全身倦怠感や体重減少なども顕著になります。

胃がんの確定診断は、内視鏡で病変部を直接観察するとともに、組織の一部を採取して調べる組織検査によってなされます。これらの検査結果から、病巣が胃壁の表面に存在するのか、あるいは胃壁深く浸潤しているのかといったがんの進展度や病巣の大きさ、さらに組織型、転移の有無を調べることによって、早期と進行がんが区別され、治療方針が決定されます。

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