向精神薬「リタリン」で薬物依存が起きている問題で、厚生労働省と製造販売元のノバルティスファーマ社は、リタリンを処方できる医師や医療機関を限定するなど流通を規制する方針を固めた。
厚労省によると、副作用が重い一部の抗がん剤や医療用麻薬は処方できる医師を制限しているが、向精神薬の処方を制限する措置は初めて。今月中に薬事・食品衛生審議会の部会を開き、具体策を協議する。
原案では、同社が医師、薬剤師、弁護士ら外部有識者による委員会をつくり、処方を認める医師や医療機関、調剤薬局のリストをつくる。睡眠障害「ナルコレプシー」を正確に診断できる専門医らを登録する見通しで、具体的な登録基準は今後詰める。
現在は、どの医師でも処方が可能だが、措置後は医師数でみると全国数百人規模に限られるとみられる。
さらに調剤薬局でも、患者に薬を渡す前に処方箋を出した医師や医療機関が登録されているかを確認。されていない場合は調剤を拒否し、同社に連絡するよう求める。
厚労省は、同社が薬の流通を適切に管理しているかどうかを監視し、管理できないと判断すれば、リタリンの承認取り消しも検討する。(asahi.com)
ナルコレプシーについて
睡眠障害の一種で、原因ははっきりとわかっていませんが、遺伝的な体質によるものという説もあります。まれな病気ですが、青年期の男性に多く起きます。
ナルコレプシーの症状は、ほとんど毎日、昼間に突然強い眠気を感じて居眠りしてしまうのが特徴で、大体の場合が20〜30分以内にすっきりと目が覚めます。
眠気は本人の意思と関係なく、試験やスポーツの試合あるいは重要な会議でも眠ってしまうほど強力です。この症状に伴って、笑ったり怒ったりすると急に体の力が抜けたりする脱力症状も現れることもあります。
