欧州委員会(EC)は、1日1回張り替える世界初の抗アルツハイマー型認知症薬「エクセロン」(一般名リバスチグミン)の製造販売を承認した。アルツハイマー型認知症のうち軽度から中等度の症状を使用対象にしている。
ノバルティスファーマの「エクセロン」は、カプセル剤と経口液剤は06年から、欧州と米国で軽度から中等度の抗アルツハイマー型認知症とパーキンソン病に伴う認知症の双方に適応が認められている。
アルツハイマー型認知症は、脳内の神経伝達物質であるアセチルコリンが減少することで発症する。コリンエステラーゼ阻害剤は、アセチルコリンの分解を妨げたり、神経細胞が壊れるのを保護する作用がある。
エクセロンは、服薬コンプライアンスが守られやすく、認知症患者の介護者の70%以上が「経口剤より使いやすい」と回答しているという。(くまにち)
アルツハイマー型認知症について
脳細胞が変性、脱落し、脳全体が萎縮して起こる病気です。発症の時期がはっきりしないのが特徴で、いつとはなしに物忘れがひどくなり、計算ができなくなったり、年や時間がわからなくなったりというように、痴呆症状がなだらかに進行していきます。
最初は忘れっぽさ(記銘障害)が目立ちますが、古い記憶は鮮明に保たれています。ひどくなると、場所や時間に関する見当が悪くなり、自分の生年月日や名前まで忘れてしまうようになります。
感情や医師の働きも阻害されますので、怒りっぽくなったり、何があってもニコニコしていたりします。いったん失われて脳細胞は回復することができないので、治療が難しいのが現状です。
