顎関節症などの治療で、あごの動きや関節への負荷をデジタル映像で調べる技術を、広島大歯学部の二川浩樹教授らと広島のソフト企業による「産学」の研究チームが、国内で初めて開発した。歯並びの矯正や義歯治療への活用が期待される。
磁気を集積して強める特殊な機器「マイクロコイル」をこめかみ付近に取り付け、関節の動きを磁気共鳴画像装置(MRI)で撮影。上あごと下あごの関節の間でクッションの機能となる関節円板などMRIだけでは撮影できなかった部位を詳しく収めることに成功した。
画像はコンピューター処理で三次元動画に変換し、あごを動かす際に関節へかかる負荷を色分けしながら確認できる。
咬合器と呼ばれる器具を使うこれまでの測定法では、誤差も生まれやすかった。
顎関節症は、あごの痛みや口が開きにくいなどの症状が出る。就寝中に歯を食いしばるなどのストレスも原因となり、国民の四人に一人が「潜在的な患者」といわれる。(中国新聞)
顎関節症とは?
口を開け閉めするときや食べるときに、耳の前にある顎関節が痛み、口があけられなくなったり「カクカク」「ザラザラ」などの音がしたりします。
関節を動かす筋肉に異常がある場合、顎関節内の円板や関節包に損傷がある場合、間接円板の転位をともなう顎関節内症など、いくつかのタイプに分けられます。耳が痛いと感じることもあるので、耳の病気と間違えられることもあります。
顎関節症の原因ははっきりわかっていませんが、かみ合わせの異常、姿勢の悪さ、ストレスなど、いくつかの要因が重なり合って発症するといわれています。
