喫煙と糖尿病で膵臓がんリスクが2倍に:厚生労働省研究班

たばこを吸っていたり、糖尿病と診断されたりした男性は、そうでない男性に比べて、膵臓がんのリスクが約2倍高くなることが、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)の大規模調査でわかった。

調査は、1990年と93年に、茨城や長野、大阪など9府県に住んでいた40〜60歳代の男女約10万人が対象。喫煙や病歴、運動などについてアンケート調査を実施。その後、2002年まで膵臓がんになるリスクとの関連を調べた。

その結果、喫煙していた男性は、非喫煙者に比べて、膵臓がんになるリスクが1・8倍高かった。また、過去に糖尿病と診断された男性は、そうでない男性よりも、リスクが2・1倍高かった。女性では、統計的な差がなかったが、男性と同じ傾向が確認された。

膵臓がんの発症リスクを高めると考えられていた肥満のリスクは確認されなかった。運動による予防効果も認められなかった。(YOMIURI ONLINE)

膵臓がんについて
膵臓がんは50〜70歳の男性に多くみられます。全体の9割は、外分泌(消化液の分泌)に関連した細胞にでき、特に膵液が運ばれる膵管に発生します。
早期がんでは目立った症状は現れず、進行とともに上腹部痛や背中の痛み、食欲不振、体重減少などの症状が出てきます。

がんが十二指腸に近い膵頭部に起こると、胆管を圧迫するために胆汁の通過障害が起き、閉塞性黄疸が現れます。

膵臓がんの治療は、がんを切除する手術が基本です。膵頭部のがんでは、胃や十二指腸、総胆管や胆嚢をいっしょに切除します。脾臓に近い膵尾部のがんでは、膵体部と脾臓を切除します。