椎間板ヘルニアの原因遺伝子の一つを発見:新薬開発に期待

腰痛や座骨神経痛を招く椎間板ヘルニアの原因遺伝子の一つを、理化学研究所と慶応大、富山大、京都府立医科大の研究チームが発見した。この遺伝子のDNA塩基配列が特定のタイプの場合、そうでない人に比べて約1.4倍、発症しやすくなる。研究成果は発症の仕組みの解明や新薬開発に役立つと期待される。

この遺伝子は、軟骨組織だけにある「11型コラーゲン」を生み出す遺伝子の一つで、「COL11A1」と呼ばれる。日本人の椎間板ヘルニア患者の協力を得て、この遺伝子のDNA塩基配列を調べたところ、特定の部位の塩基の種類がチミンの人は、シトシンの人に比べ、11型コラーゲンを生み出す働きが3分の2程度に低下し、約1.4倍発症しやすくなることが分かった。(時事通信)

椎間板ヘルニアについて
椎間板は背骨を構成する複数の椎骨という骨の間にある軟骨組織です。吸い看板は空気の抜けたタイヤのようないびつな円形で、やわらかい髄核という組織を、線維輪という軟骨がタイヤの接地面のようにぐるっと巻いています。

この弾力性のある椎間板は椎骨と椎骨をつなぎ、脊椎にかかる衝撃を吸収するクッションの役割を果たしていますが、20歳代からすでに始まる組織の老化や強い衝撃などで線維輪がふくらんだり、線維輪に亀裂が生じて髄核が外にはみ出すと、脊椎や神経根を圧迫して障害を起こします。

椎間板ヘルニアは背骨の構成にしたがって、腰椎椎間板ヘルニアや頚椎椎間板ヘルニアなどに分けられ、それぞれ症状が違ってきます。