赤ワインが食中毒の予防にも有効:米大学研究チーム

健康に多くの面で役立つ赤ワインで、食中毒も予防できることが分かった。ミザリー・コロンビア大のムスタパ博士を中心としたチームは、高コレステロール血症やがんの予防効果があることが知られている、赤ワインが腸内乳酸菌にどんな影響を与え、また病気を誘発する細菌を予防する效果があるかについて研究を進行した。

研究の結果、赤ワイン、特にカベルネットフランス、メルロット、ジンファンデルが、乳酸菌等の体に役立つ細菌には害にならず、病気を起こす食中毒誘発菌から人体を保護することが分かった。

今回の研究で大膓菌、サルモネラ、リステリア、ヘリコバクター・ピロリ菌などが研究された中で、特に食品や水で伝染し胃潰瘍をよく起こすヘリコバクター・ピロリ菌について、赤ワインが特に防御効果があることが分かった。

研究チームは赤ワインのエチルアルコール、pH、そしてワインの赤色を出すポリフェノールの一種であるリスベラールが食中毒を予防できると述べた。

食中毒について
急性腸炎のひとつです。食品中で増殖した最近が体内に入ってさらに増加し、胃腸に直接作用するタイプ(サルモネラ菌などの感染型)と食品中で増殖した細菌が毒素を生産して胃腸に作用するタイプ(黄色ブドウ球菌などの毒素型)があります。

感染型が潜伏期間が12時間から2、3日と長く、主な症状は38度以上の発熱、腹痛、嘔吐、下痢などです。一方、毒素型は潜伏期間が数時間から1日と短く、主な症状はほぼ同じですが、発熱はありません。

家庭での手当てで自然に回復することもありますが、症状が出るまで時間の短い毒素型は、重症化しやすく、受診が必要です。感染型でも、下痢などの症状がひどい場合には受診します。
血便や強い倦怠感をともなう腸管出血性大腸菌(O-157)によるものでは、生命にかかわることもあるので、緊急に受診が必要です。

病院での治療は、原因や症状にもよりますが、脱水を防ぐための補液、抗生剤の使用が基本です。