鉄分の過剰摂取で糖尿病や神経障害の危険性

健康意識の高まりから今やマルチビタミンやサプリはサラリーマンの“常備食”。だが、過ぎたるは及ばざるが如し、で過剰摂取はやはり問題だ。例えば重要なミネラルとして人気が高い鉄分。必要以上に体内に蓄積されると、糖尿病や神経障害を起こす危険もあるという。

鉄分の過剰摂取でおきるのは「続発性ヘモクロトーシス」。摂取した鉄分が体内で正しく分解されずに、肝臓や膵臓などの臓器に蓄積して組織沈着する病気で、やがて肝機能障害、さらに悪化すると糖尿病や神経障害などを発症することもある。

「鉄を含むマルチビタミンを毎日飲んでいる場合、女性は毎月の生理時に余分な鉄を排出できます。しかし、男性は鉄が体内にたまりやすい」と話すのは東海大学医学部付属東京病院の西崎泰弘副院長。

同病院では「抗加齢ドック」を開設し現在までに約300人が受診しているが、男性受診者の中に、鉄分やフェリチン(鉄たんぱく)値の高い人が目立つという。

過剰摂取が問題なのは何も鉄分だけではなく、「ビタミンAやEなどの脂溶性ビタミンの過剰摂取も、健康被害に結びつくことがある」(西崎副院長)。適切なサプリの利用を今一度見直してみてはいかがだろう。(IZA)

ヘモクロマトーシスとは?
肝臓をはじめ、脳、心臓、膵臓など全身の臓器に鉄が過剰に蓄積される病気です。遺伝子の異常による先天性のものと、鉄分の過剰摂取が原因になる後天性のものがあります。

最初に、肝臓と膵臓で障害が起こるが多く、肝硬変や糖尿病が起こります。また、心不全や不整脈などの症状が見られるケースもあります。週に1〜2回、瀉血(血液を抜き取ること)を行うことによって、体内の鉄量を減らし、病気の進行を防ぐことができます。

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