薬剤耐性マラリアに有効な治療薬を開発

アフリカなど発展途上国にまん延する熱帯感染症の1つ、マラリアの薬剤耐性株に有効な治療薬を、岡山大の綿矢有佑教授(薬学)らが開発した。

マラリアは蚊が媒介する原虫が赤血球で増える病気。治療には抗生物質が有効だが、既存の薬が効かない耐性マラリアが広まっている。綿矢教授は、サルやマウスの実験で新たな薬が耐性を持つ原虫に効く上、長く服用しても効き目が落ちないことを確かめた。

マラリアには年間3億−5億人が感染し、高熱などを起こして300万人近くが死亡する。耐性克服のため欧米を中心に新薬開発が進むが、高価なため既存薬すら普及していないのが現状だ。

綿矢教授は、既存薬と少し異なる構造を持つ化合物を合成。耐性マラリアを発症させた動物に投与すると、血中で増えた原虫が3日後にすべて退治され、完治した。(Sikoku.news)

薬剤耐性菌とは?
多くの細菌は抗生物質やサルファ剤などの化学療法剤によって発育・増殖が抑制(阻止)されますが、しばしば、本来有効とされる薬剤による阻止効果がみられなくなることがあります。これらの細菌をその薬剤の耐性菌といいます。

1種の薬剤に対する耐性菌を単剤耐性菌といい、多種の構造が類似しない薬剤に対する耐性菌を多剤耐性菌と呼びます。また、ある薬剤の耐性菌が同種の薬剤にも耐性をもつ場合は交差耐性といいます。

薬剤耐性は細菌自体がもっている仕組みで、化学療法剤の過剰投与によっておこる場合が多いとされていますが、細菌の細胞質内にある薬剤耐性因子(DNA)であるプラスミドが他の同種の細菌へ組み込まれて耐性菌になる場合や、染色体性の自然耐性菌や染色体遺伝子の突然変異による耐性菌もあります。

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