統合失調症の発症関連遺伝子「Fabp7」を特定:理化学研究所

統合失調症の発症に関与するとみられる遺伝子を、理化学研究所の吉川武男チームリーダー(精神医学)を中心とするグループがマウスの実験で突き止め、13日付の米科学誌に発表した。

この遺伝子は、脳でドコサヘキサエン酸(DHA)などの不飽和脂肪酸と結び付くタンパク質をつくる「Fabp7」。脳が発達する胎児期にこれら脂肪酸が不足したことが、発症に影響している可能性を示す。確認されれば、妊婦への栄養指導による発症予防にも道を開くという。

グループは、大きな音を聞く直前に小さな音を聞くと、通常は大きな音だけのときより驚き方が小さくなるのに、統合失調症患者では驚きが変化しにくいことに着目。
マウスの中にも患者のように驚きが変化しにくいタイプを見つけ、正常に反応するマウスと比較し、この反応をつかさどる遺伝子がFabp7であることをまず突き止めた。(共同)

統合失調症について
統合失調症は、精神疾患の中でも最も慢性・消耗性の疾患で、世界人口の約1%が罹患していると言われています。統合失調症では、明晰な思考、感情のコントロール、決断、他者との繋がり、といった患者の社会的能力が阻害されます。

成人期初期に発病(発現)することが多く、幻覚や妄想といった陽性症状と社会的引きこもりや感情鈍磨といった陰性症状が特徴的です。 アメリカでは、200万人以上の人が統合失調症を罹っていますが、服用している薬剤を頻繁に変更する患者が少なくありません。

薬剤を変更する主な理由として、治療の効果が不十分なことや、体重増加や錐体外路系症状などの抗精神病薬による副作用が現れることが挙げられます。

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