京都大学は、足の付け根や手首の骨の細胞が死んで骨が壊れてしまう難病患者に対し、患者自身の細胞を使って治療する新しい再生医療を始めたと発表した。今後2年間で20人の患者で臨床研究を行う。有効性や安全性を確かめ、治療法の確立を目指す。
中村孝志教授、戸口田淳也教授らのチームが始めた。対象は大腿骨の骨頭と呼ばれる部分が壊死する病気と、手首の骨が壊れる病気の患者。いずれも骨の細胞に血液が流れなくなって起こる。
一例目の患者は大腿骨壊死の27歳の男性。来年1月に骨髄液を採り、その中に含まれる間葉系幹細胞という骨や血液に成長するもとの細胞を増やす。2月に同細胞と人工骨、患者の骨盤から採った血管付きの骨を一緒に移植する。壊死した部分の骨の再生が期待できる。(NIKKEI NET)
大腿骨頭壊死とは?
大腿骨の骨頭に血液が届かなくなって壊死する病気です。血管病変をともなう病気に併発しますが、外傷や、大量に副腎皮質ホルモン剤を使用したときや、アルコールのとりすぎというように原因がはっきりしているものと、不明のものがあります。
症状としては、関節の骨が変形し、股関節に痛みが起きてきます。ひどくなると関節の動きが制限され、日常生活に支障をきたすようになります。
治療に際しては、初期には薬物療法と股関節の安静が必要となります。骨頭の変形が強く、痛みがひどい場合は手術を行う場合もあります。
