ピロリ菌から発がんたんぱく質:北大チームがマウス実験

人の胃にすみ着くピロリ菌がつくるたんぱく質にがんを引き起こす働きのあることを、北海道大遺伝子病制御研究所の畠山昌則教授(分子腫瘍学)らのグループがマウスの実験で明らかにした。研究成果は、全米科学アカデミー紀要(電子版)に8日発表された。

ピロリ菌が胃の粘膜の細胞にくっつくとCag(キャグ)Aというたんぱく質を細胞内に打ち込むことが知られている。畠山さんらはCagAを作るピロリ菌の遺伝子を取り出してマウスの受精卵に組み込み、全身の細胞にCagAが入るとどうなるかを調べた。すると、約200匹のマウスの半数以上は生後3カ月までに胃の粘膜の細胞が異常増殖して胃壁が厚くなり、その後約20匹で胃にポリープができた。さらに1年半以内に2匹が胃がん、4匹が小腸がんを発症。白血病になったマウスも17匹いた。

これまでの細胞レベルでの研究で、CagAが細胞内で別のSHP-2というたんぱく質と結びつくと細胞のがん化が起きることを突き止めていたため、SHP-2と結合しないように細工したCagAをつくらせてみると、マウスはがんにならなかったという。

畠山さんは「CagAががんを起こすことが、個体レベルで証明できた。将来、CagAとSHP-2との相互作用を妨げる薬の開発ができるかもしれない」という。(asahi.com)

胃がん
胃がんの発生には、食事が関係していると考えられています。特に塩分の多いものを習慣的に食べることがいけないとされています。また、焼けこげには発がん物質が含まれているとされています。

喫煙も胃がんの発生との関係が指摘されています。最近では、ヘリコバクター・ピロリ菌が胃の中に住み着いて胃がんの原因のひとつになっていることがわかってきました。

塩分の多いものを習慣的に取ると、胃の粘膜を保護しているバリアーが破壊され、慢性胃炎になります。また、ヘリコバクター・ピロリ金の持続的な感染によっても慢性胃炎は発生します。これの慢性胃炎が胃がんの発生母地になるとされています。

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