がん患者の5年生存率:病院の治療件数と正比例

肺、肝臓、胃など13種類のがんについて、治療件数が多い病院ほど、治癒の目安となる患者の5年後の生存率が高くなることを、約7万人のデータを基に大阪府立成人病センターのグループが明らかにした。
主要ながんの治療件数と治療成績の関係についての大規模な研究は国内で初めて。質の高いがん治療のためには、治療経験の豊富な病院に集約して行うことが必要と言えそうだ。

調査したのは、同センター調査部の津熊秀明部長、井岡亜希子主査ら。1994〜98年に、大阪府内の約330病院で、がんと診断され、府の「地域がん登録」に登録された約7万人を調査した。
13種類のがんそれぞれについて、手術、放射線など主要な治療の総件数を4分割。治療件数が多い順で、上位4分の1の件数をこなす病院を「多件数病院」とし、以下「中件数病院」「少件数病院」「極少件数病院」と分類、5年生存率などを比較した。

肝臓がんの場合、5年生存率は多件数病院(月間治療件数6・4件。対象5病院)が34・4%だったのに対し、極少件数病院(同0・2件、189病院)は10・4%にとどまり、3倍以上の開きがあった。

ただ、病院ごとに患者の重症度などに違いがある。そこで正確な比較のため、性別、年齢、がんの進行度の違いを調整し、5年以内の「死亡の危険性」を算出したところ、肝臓がんでは多件数病院に比べ、中件数病院は1・3倍、少件数病院が1・5倍、極少件数病院が1・9倍高かった。

肺がんでは、極少件数病院での死亡危険性は多件数病院の1・8倍、前立腺がんでは2・7倍に達した。
このほか食道、卵巣がんなどでも、死亡の危険性は治療件数が少ない病院ほど高かったのに対し、胃、大腸、乳がんでは、多・中・少件数病院で変わらないが、極少件数の病院だけ危険性が高かった。

津熊部長は「手術に高い技術が求められる肝臓・食道・肺がんや、手術だけでなく放射線治療、化学療法も必要となる卵巣がんなどで、特に病院間の格差が大きいようだ」と分析する。

これらのデータを基に、治療成績の良い病院で患者を集中的に治療したと仮定した場合、死亡者数は子宮がんで15・4%、前立腺がんで10%、肝臓がんで5・3%減るという。

厚生労働省は2002年、治療を行う病院を集約化するため、難易度が高い手術を多く行う病院の診療報酬を優遇する制度を導入したが、「手術件数と治療成績に関する国内のデータが不十分」と外科医らの団体が反対、昨年廃止された。今回の調査で、病院集約化の論議が活発化しそうだ。(YOMIURI ONLINE)

地域がん登録とは?
地域がん登録とは、ある地域(日本の場合は、都道府県や市といった地域)や国のがん対策のために、その地域に居住している住民で、がんと診断された患者さんの情報を集めて整理することです。
地域がん登録で集める情報源は、その地域の病院・医院だけでなく、検診機関や死亡情報など多方面にわたります。その情報を1つにまとめた後、整理します。

地域がん登録の情報の整理とは、(1)その地域の罹患率を計算すること、(2)その地域のがん患者さんの受療状況を把握すること、(3)その地域のがん患者さんの生存率を計算すること、(4)その地域のがん予防や政策を立てるために必要な資料を作ること、(5)がん予防に役立てるための研究を支援するための資料を作ることを指します。

医療費を5年で5000億円削減:後発医薬品の普及目標を2倍へ

経済財政諮問会議の民間議員が厚生労働省に示す医療費の削減案が明らかになった。後発医薬品(ジェネリック医薬品)を今の2倍に普及させると、5年間に5000億円の医療費が削減できるとしている。

民間議員は15日の同会議で社会保障について提言し、医療コストの削減に伴う財政効果を試算として示す。それによると、後発品の普及率を現在の16.8%(04年度)から30%に拡大すると医療費の削減額は5000億円、ドイツ並みの40%にすると8800億円の削減が可能だとしている。
また、公立病院の運営で、収入に占める人件費の割合を現在の54.5%(05年度)から、民間病院並みの52.1%に引き下げると、5年で1400億円の医療費削減効果があるとしている。

政府は昨年の骨太方針で国と地方の社会保障費を5年で1.6兆円削減する方針を決定。現在、厚労省が具体的な削減策を検討している。15日は柳沢厚労相も後発医薬品の倍増目標などを盛り込んだ医療・介護分野の効率化計画を示すが、削減額は明示しない方針だ。(asahi.com)

ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは?
製造方法などに関する特許権の期限が切れた先発医薬品について、特許権者でない医薬品製造企業がその特許内容を利用して製造した、同じ主成分を含んだ医薬品を指す。 先発医薬品の特許が切れるとゾロゾロたくさん出てくるのでゾロ等と呼ばれていたが、商品名でなく有効成分名を指す一般名(generic name)で処方されることが多い欧米にならって、近年、「ジェネリック医薬品」と呼ばれるようになった。

新薬(先発医薬品)の開発には巨額の費用と膨大な時間を必要とするため、開発企業(先発企業)は新薬の構造やその製造方法、構造などについて特許を取得して、自社が新規に開発した医薬品の製造販売を独占し、価格を高く設定して投下した資本の回収を図る。
しかし、特許権の存続期間が満了、または再審査期間が終了すると、他の企業(後発企業)も特許使用料を支払うことなく先発医薬品と同じ主成分を有する医薬品(=後発医薬品)を製造販売ができるようになる。

リレンザ、シンメトレルでも副作用報告:インフルエンザ治療薬

厚生労働省は、タミフル以外のインフルエンザ治療薬であるザナミビル(商品名リレンザ)とアマンタジン(同シンメトレル)についても、服用後に異常行動が計16件起きていたことを明らかにした。
このうちシンメトレルでは服用後の2人の死亡が報告された。厚労省は異常行動の頻度がタミフルに比べて高いかどうか不明としており、今後調査を進める。

タミフルと異常行動の関連を臨床面から調査する厚労省の作業部会(座長・鴨下重彦国立国際医療センター名誉総長)の初会合で報告された。

シンメトレルでは、インフルエンザ治療の効能が認められた98年から現在までに67例の副作用報告があり、うち異常行動は6例あった。服用した10代男性が自殺した例もあったが、この男性はタミフルも処方されていた。また、90代女性がベッドから降りようとするなどの異常行動の後に死亡した。

リレンザでは00年の販売開始から現在までに40例の副作用報告があり、10例が異常行動だった。うち8例が10代。飛び降りや転落はなかったが、「突然大声で叫び、2階の窓から出ようとした」「親の制止を振り切って走り出した」などの報告があった。

また、作業部会は、タミフル服用後の異常行動が睡眠障害時の異常行動と似通っている症例が多いことに着目。今後、タミフルを飲んだ場合と飲まない場合の睡眠時の脳波の違いなどを調べる臨床試験を行うよう輸入販売元の中外製薬に指示することを決めた。(asahi.com)

リレンザは、グラクソ・スミスクライン社(旧:グラクソ・ウエルカム)がインフルエンザの治療に開発した経口吸入抗原です。近年の研究では、リレンザは現在使われているインフルエンザワクチンの代わりとして、インフルエンザの予防に効果があると確認されています。

主な作用
A型、B型インフルエンザウイルスの表面タンパク(ノイラミニダーゼ)に特異的に作用して、感染した気道粘膜上皮からのウイルスの遊離性を抑え、感染の周辺への拡大を阻止します。
しかし、発症後2日以内に速やかに用いないと十分な効果が認められていません。

副作用
頭痛、下痢、かすれ声などですが、そのほかにも失神などいろいろな副作用の症状の報告があります。高齢者、妊婦、小児や乳幼児に対する安全性は保証されていません。
過敏症,慢性の代謝性疾患をもつ人、免疫の低下している人、気管支喘息などの呼吸器疾患のある人では安全性は確かめられていません。

使用法と注意
専用吸入器(ディスクヘラー)によりゆっくりと吸入します。薬は吸湿性ですから、使用直前に穴をあけて使ってください。発症後速やかに用いることが望ましいです。原則として、成人で1回10mg(5mgブリスターを2ブリスター)を1日2回、専用吸入器で5日間吸入しますが、詳しいことは主治医の指示に従ってください。

リレンザの吸入方法の動画:こちらです。(要:メディアプレイヤー)

目への紫外線は朝も注意:長年浴びると「翼状片」の恐れも

目が浴びる有害な紫外線の強さは、真昼よりも午前9時ごろと午後2−3時ごろがピークで、午前9時ごろでは真昼の約2倍に達することが金沢医科大学の佐々木洋教授(眼科学)と医薬品メーカーのジョンソン・エンド・ジョンソンの共同調査で分かった。

紫外線を長年浴び続けると、手術でしか治せない「翼状片」になり、乱視や視力低下となる恐れがあるという。佐々木教授は「日焼けと目への紫外線対策は別と考え、サングラスや帽子などでケアを」と話している。

調査は、昼と夜の時間が等しい「秋分の日」に近い昨年9月21日に実施。同大屋上で眼部に紫外線センサーを付けたマネキン頭部を、常に正面が太陽の方角を向くようにし、視線は歩行時の標準的な15度下向きに固定して、目に当たる紫外線の強さを調べた。

紫外線の強さを電圧で示した観測データは、ピークは午前9時の0・05ボルト、次いで午後2時から3時にかけての0・04ボルトだった。(shikoku news)

翼状片とは
翼状片(よくじょうへん)とは、白目の表面を覆っている半透明の膜である結膜が、目頭(めがしら)の方から黒目に三角形状に入り込んでくる病気です。自覚症状としては充血や異物感などがあります。
鏡で自分の目をみれば一目瞭然なので、「白目の一部が黒目に伸びてきた」というような症状で受診される人がほとんどです。しばしば両目に起こります。原因は不明ですが、高齢者に多く病気の発生には紫外線が関係しているといわれています。

翼状片の治療
翼状片自体は悪性の組織ではなく、症状がなければ放置しても問題はないのですが、充血や異物感が強くなってくれば点眼などの治療を行います。根本治療には手術が必要です。
また、翼状片が瞳の近くまで伸びてくると乱視が発生して見えにくくなるため、この場合も手術が必要となります。ただし、手術を行っても再発することが多く、この傾向は年が若いほど顕著です。

メタボリックシンドロームと寿命の関係:自治医科大学が調査

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の人と、そうでない人との死亡率にほとんど差はないことが、自治医科大学の調査でわかった。

内臓脂肪型肥満(腹囲が男性で85センチ以上、女性で90センチ以上)であることに加え、〈1〉血液中の脂質の異常〈2〉血糖値が高い〈3〉血圧が高い――という三つの危険因子のうち二つ以上に該当すると、メタボリックシンドロームと診断される。

自治医大地域医療学センターの石川鎮清講師らは、1992〜95年に全国2176人(男性914人、女性1262人)の健康診断データなどを調べ、2002年末まで追跡調査している。このデータを使い、メタボリックシンドロームの該当者と死亡率の関連を調べた。

対象者のうち、02年末までに男性が79人、女性が58人死亡。死亡者には、調査開始時点でメタボリックシンドロームに該当した男性82人中7人、女性22人中2人が含まれていた。

年齢や喫煙、飲酒習慣などの影響を調整して死亡率を比較すると、メタボリックシンドロームの人の死亡率は、そうでない人の1・09倍で、統計的に意味のある差はなかった。

ただ、虚血性心疾患や脳卒中など血管病による死亡率は、メタボリックシンドロームの方が約2倍高かった。全体の死亡率に差がないのは、日本人の死因1位ががんで、心疾患が欧米ほど多くないことも関係ありそうだ。

もっとも、メタボリックシンドロームだと動脈硬化や糖尿病などのリスクは高まるものの、すぐに死の危険が迫ると言われていたわけではなく、石川講師は「メタボリックと診断されても恐れず、生活習慣の改善に努めればよいのでは」と話している。

メタボリック症候群とは?
生活習慣病の代表格に肥満症、高血圧、糖尿病、高脂血症がある。これらの疾患は肥満、特に内臓に脂肪が蓄積した肥満が原因であるとされ、内臓脂肪によりさまざまな病気が引きおこされる状態をメタボリックシンドロームという。

高血圧、高脂血症、糖尿病などひとつひとつの症状は軽くても、複合すると心筋梗塞や脳梗塞のリスクが急激に増大することから注目されている。
診断基準の必須項目としてウエスト径があり、男性85センチ以上、女性90センチ以上がメタボリックシンドローム診断のカギとなる。

アメーバ赤痢の患者が急増中:7割が国内感染

寄生虫病の一つ、「アメーバ赤痢」の患者が大幅に増え、2003年から4年間に届け出のあった患者のうち、70%が国内で感染し、10人が死亡していたことが、国の感染症発生動向調査でわかった。
06年の感染者数は700人以上と、00年の約2倍。性的接触でも感染し、男女間の感染が急増している。

アメーバ赤痢は、赤痢菌が引き起こす感染症とは異なり、原因となる原虫「赤痢アメーバ」が口から入って発症。患者は細菌性の赤痢のように、腹痛や下痢などの症状に苦しみ、死に至ることもある。

1970年代までは、海外の流行地で赤痢アメーバに汚染された飲食物が輸入されたか、摂取した旅行者が帰国して発症する場合が多いとみられていた。しかし、80年ごろから感染者が増え始め、99年4月の感染症法施行により、アメーバ赤痢について医師の届け出が義務づけられたことから、2000年に377人、06年には747人に上った。(goo news)

アメーバ赤痢とは?
赤痢アメーバという原虫による大腸の感染症で、世界で年間約5千万人の感染者、4〜10万人の死亡者がいると推定されています。赤痢アメーバの嚢子(のうし)に汚染された飲食物を口からとることで感染します。急性期の患者さんよりも嚢子を排出する無症候性の感染者が感染源として重要です。

ほかの寄生虫感染症に比べ、日本で多くの感染者が発生しているので注意が必要です。日本では海外の流行地域で感染した人は少なく、男性同性愛者または知的障害者での感染がほとんどです。

アメーバ赤痢の症状
感染しても症状が現れるのは5〜10%程度です。粘血便、下痢、しぶり腹、鼓腸、排便時の下腹部痛などの赤痢症状を示します。典型的なケースではイチゴゼリー状の粘血便を排泄し、数日から数週間の間隔で増悪と寛解を繰り返します。

増悪時は腸穿孔を起こしたり、腹膜炎を起こすこともあります。また、大腸炎症状を起こす患者さんのうち約5%で腸管外への播種がみられます。肝臓・肺・脳などで膿瘍を形成し、重い症状を示します。このうち肝膿瘍が最も高い頻度でみられます。

環境ホルモンがアレルギー疾患増加に関与か:米テキサス大学

DDTやポリ塩化ビフェニール(PCB)などの内分泌かく乱(環境ホルモン)作用を持つ有害化学物質が、ぜんそく発作や花粉症を起こすアレルギー反応を強めるとの研究結果を、米テキサス大学の堀内照美准教授らが人の細胞を使った実験で11日までにまとめた。

この作用は人間の母乳などの汚染レベルに相当する低濃度で起こることも分かり、グループは「近年のアレルギー関連疾患の増加に、有害化学物質汚染が関連していることを示す結果だ」と指摘している。

グループは、女性ホルモンの一種、エストロゲンにアレルギー反応を強める作用があることを発見。反応の引き金として働く「肥満細胞」に、女性ホルモンに似た作用を持つPCBなどの6種類の環境ホルモンを加えて実験した。

開始から30分程度で、肥満細胞からのヒスタミンと一緒に放出される酵素の一種の分泌量が増加。ここにアレルギーの原因となるダニの成分を加えると、酵素の分泌量はさらに多くなった。(Shikoku News)

環境ホルモンとは?
環境ホルモンは日本固有の言い方であって、正式には内分泌撹乱物質と呼ぶ。環境ホルモンの影響については、本来オスになるべき魚や貝がメス化するなど、生態系に影響を与えるとともに、ヒトの場合には男性の精子の数を減少させるなどといわれ、ワニのペニスの矮小化やイボニシの雄性化(雌の雄化)などがその具体例として報告された。
これらがマスコミによって過大に取り上げられたため話題先行となり、科学的な研究が追いついていかない現状だった。

環境ホルモンは研究者や機関によって定義が確定していないが、環境省の「環境ホルモン戦略計画SPEED´98」では、「動物の生体内に取り込まれた場合に、本来、その生体内で営まれている正常ホルモンの作用に影響を与える外因性の物質」とし、疑われる化学物質として、ダイオキシン、ポリ塩化ビフェニール類(PCB)、殺虫剤のDDT、工業用洗浄剤などとして使われるノニルフェノールなど65種類をリストアップした。
これらの物質について、優先順位の高いものから順次リスク評価を行っている。
その結果、船底塗料としてつかわれるトリフェニルスズなど数種類の環境ホルモンと疑われた物質がヒトに対して内分泌撹乱作用をしないことなどが判明してきている。

ADHD(注意欠陥多動性障害):克服可能と思う親は欧米の半分

ADHD(注意欠陥多動性障害)の子供を持つ親のうち「治療で障害を克服できる」と思っている割合が、日本では欧米の半分以下の24%にとどまることが、製薬会社「日本イーライリリー」の調査で分かった。
日常的にストレスを感じている親も欧米より10ポイント高い82%に上り、専門家は「診断できる医師の絶対数が少なく、社会のケア不足が家族の不安を強くしている」と分析している。

ADHDは発達障害の一種で、気が散りやすい、多弁、衝動的行動などの特徴がある。小中学校1学級に1人程度の割合との推定データもある。

同社が04〜07年に欧米と豪州、日本の家族約1000人に行った調査では「治療でADHDが克服できると思う」が全体50%に対し日本は24%、「治療が子供の症状をよくコントロールしている」が全体41%に対し日本20%と、いずれも地域別で最低だった。
調査を監修した北海道大学大学院の田中康雄教授(精神神経科学)は「教育現場や地域の理解のなさが、親を孤立させ、希望を失わせている」と訴えている。(Yahoo! NEWS)

ADHD(注意欠陥多動性障害)の症状
集中困難・過活動・不注意などの症状が通常7歳までに確認されるが、過活動が顕著でない不注意優勢型の場合、幼少期には周囲が気付かない場合も多い。
ADHDを持つ子供は飽き易くすぐに新奇な刺激を求める傾向にある。

ADHDを持つ子供は、重要なこととそうでないことの区別をすることは出来、一時的には正常に機能できる。しかし識別する力が健常の子供よりも早く尽きてしまい、無視するべき刺激にすぐ反応してしまい、新しいものや面白そうなものに見境なく飛びついてしまう時がある。
正常な子供はおもちゃを観察したり意見を述べたりしながら一つのおもちゃで長く遊ぶが、ADHDを持つ子供はすぐに他のおもちゃを手に取る傾向がある。
更に、何かの作業が中断されると、元に戻るのに正常な子供の何倍もの時間がかかるか、(また別の)次の対象に関心を移してしまう。

受精卵診断(着床前診断)の医師除名は有効:法整備も促す

遺伝性の病気などを妊娠前に調べる受精卵診断(着床前診断)を日本産科婦人科学会が自主規制しているのは違法だとして、神戸市の産婦人科医らが規制の無効確認などを求めた訴訟で、東京地裁は10日、無効確認の訴えを却下するなど原告側の主張をすべて退ける判決を言い渡した。
中村也寸志裁判長は「規制が公序良俗に反するとまでは言えない」と理由を述べる一方で、立法による速やかな対応が必要との見解を示した。

訴えていたのは、大谷産婦人科(神戸市)の大谷徹郎院長と患者ら。大谷医師は男女産み分けなどのために診断を実施。学会は大谷医師が会告に違反したとして除名処分にした。

中村裁判長は、現状について「立法が社会情勢の変化に対応して迅速に行われないため、学会の規制が法律に代わる機能の一端を果たさざるをえない状況だ」と指摘。
規制が公序良俗に反する場合に限って無効になるとしたうえで、会員から広く意見を聴取して規制が決定された経緯などに照らし、「医学的な妥当性には検討の余地はあるとしても、公序良俗に反するとまでは言えない」とした。除名処分についても有効と判断した。

その一方で「遺伝病のない子を持ちたいという親の切実な希望、障害者の意見など多角的な検討が必要だ」と言及。学会による規制が理想とはいえないとして、何らかの法整備を促した。(asahi.com)

受精卵診断(着床前診断)とは?
体外受精サイクルにおいて、受精卵が分割を始めた後、そのうち1個ないし2個の細胞を取り除き、染色体および、ある一定の遺伝病の有無を検査してから、問題のないとされる受精卵を、女性の子宮に胚移植すること。受精卵の性別を判定することもでき、生まれてくる子どもの性別を選択することも可能です。

3時間でノロウイルスを検出:早期発見と感染予防に期待

武庫川女子大(兵庫県)と大手プラスチック加工メーカー「住友ベークライト」は、食中毒を引き起こすノロウイルスを約3時間で検出できる方法を共同開発したと発表した。従来よりも所要時間が半減し、検出時の感染も防げるという。

開発者の木下健司薬学部教授(ゲノム機能解析学)は「医療現場やカキの出荷前検査などで応用されれば、早期発見と感染予防に役立つ」と話している。

遺伝子が表面に吸着するよう特殊処理したポリプロピレン製のチューブを開発。検体を入れたチューブ内で遺伝子に酵素反応を起こさせ、複製と増幅を繰り返させるため、大幅な時間短縮が可能となった。チューブは住友ベークライトが7月から発売予定。

従来は検体を4回程度、別の容器に移し替えて抽出する必要があり、感染の危険もあった。(四国新聞社)

ノロウイルスについて
感染性胃腸炎の主因であるノロウイルスは生ガキのような二枚貝などに含まれている。ウイルスに汚染した貝を食べたり、ウイルスが大量に含まれている感染者の吐いた物や便を手で触って口から感染したりする。

感染すると、激しい下痢や嘔吐、腹痛などを起こす。抵抗力の弱い子どもや高齢者は重症化したりするほか、吐いた物がのどに詰まり亡くなったケースもある。

メタボリックシンドローム関連市場は7.5兆円規模

矢野経済研究所は、中性脂肪対策向けの食品や、糖尿病治療などの「メタボリックシンドローム関連市場」について調査結果をまとめた。それによると2004年における同市場の規模は予防、診断分野だけで1兆円に達し、高額な費用のかかる改善/治療分野を含めると7兆5000億円に達したという。

内訳は食品、栄養、運動などの予防分野で7330億円、健康診断、健康管理機器などの診断分野が3265億円。糖尿病や循環器系疾患などの改善/治療分野が6兆4771億円だった。

メタボリックシンドローム関連市場の製品/サービスでみると、花王「ヘルシア」、サントリー「黒烏龍茶」といった中性脂肪対策向けの特定保健用食品(トクホ)や、皮下脂肪、便秘の改善向けの漢方薬「防風通聖散」が、2003年以降に急激に売上げを伸ばしている。

矢野経済研では今後の展望として、2008年から厚生労働省が40歳以上の健康保険加入者に向け健康診断を義務付ける、いわゆる「新健診」制度に関連した事業の成長を見込む。メタボリックシンドロームに対するリスク予測を含めたプログラムや、健診結果と保健指導を組合せたシステム、Webサイトを利用した健康支援サービスなどが活発になるという。(NIKKEI)

メタボリック症候群とは?
生活習慣病の代表格に肥満症、高血圧、糖尿病、高脂血症がある。これらの疾患は肥満、特に内臓に脂肪が蓄積した肥満が原因であるとされ、内臓脂肪によりさまざまな病気が引きおこされる状態をメタボリックシンドロームという。

高血圧、高脂血症、糖尿病などひとつひとつの症状は軽くても、複合すると心筋梗塞や脳梗塞のリスクが急激に増大することから注目されている。
診断基準の必須項目としてウエスト径があり、男性85センチ以上、女性90センチ以上がメタボリックシンドローム診断のカギとなる。

遺伝性高血圧症の発症メカニズムを解明:東京医科歯科大

体内の塩分調節の異常で起きる遺伝性高血圧症の発症メカニズムを、東京医科歯科大のチームが解明した。
日本人の高血圧は塩分を原因とするものが多いとされており、新たな降圧剤の開発につながると期待される。9日付の米科学誌「Cell Metabolism」に発表した。

同大の内田信一・准教授らは、国内で8例が確認されている原因不明の「偽性低アルドステロン症2型」という遺伝性高血圧症に着目。この患者に見られる遺伝子変異を、マウスで再現して調べた。

その結果、一部の酵素が変異して、腎臓でいったん作った尿から、必要な塩分を体内に戻す機能が必要以上に高まり、高血圧になることがわかった。塩分調節の異常による高血圧の仕組みが、今回ほど詳細に解明されたのは初めてという。

内田・准教授は「今回の成果を手がかりに、一般的な高血圧症の仕組みの解明や新たな降圧剤の開発につなげたい」と話している。(YOMIURI ONLINE)

高血圧について
年齢とともに血管は弾力を失い、また血管の内側に脂質などがたまって細くなるために、流れる血液が血管にかける圧力(血圧)が高くなります(本態性高血圧)。腎臓病やホルモンの分泌異常などのの病気が原因になることもあります(二次性高血圧)。

血圧が高いと、更に血管を傷めたり、脂質などが蓄積するのを促進し、動脈硬化を進めます。その結果、腎臓病を悪化させ、脳卒中や心臓発作の危険を高めます。

リン酸化酵素「Cdk5」が大脳皮質の形成に不可欠:理化学研究所

記憶や思考などをつかさどる大脳皮質が正常に作られるには、「Cdk5」という酵素が欠かせないことを、理化学研究所のチームが突き止めた。研究が進めば、記憶や学習を助ける薬の開発などにつながる可能性がある。英専門誌「ディベロップメント」6月15日号に掲載される。

神経細胞は大脳皮質の最も深い部分で増殖、後からできた細胞ほど浅い部分に移動していき、最終的に6層の構造を作る。神経細胞の移動がうまくいかないと、てんかん発作を伴う滑脳症(かつのうしょう)などの知能障害などをもたらす病気になるが、神経移動がどう制御されているかは不明だった。

研究チームは、Cdk5が、「リン酸化」という化学反応を手助けすることで、神経細胞で働く様々なたんぱく質を制御していることに注目。この酵素を働かなくした胎児マウスで脳を調べたところ、細胞移動が極端に鈍くなり、6層構造を作れなくなった。(Yahoo! NEWS)

滑脳症(かつのうしょう)とは
滑脳症(かつのうしょう)とは、脳の表面にあるはずのシワがなく、脳溝・脳回の認められない状態になる原因不明の障害です。そのため、身体的・精神的に重大な発育の遅れが見られます。

先天性の脳の障害で、今のところ治療法もありません。滑脳症の子どもは、けいれんを頻発し身体が弓なりに反って、終いに呼吸困難に陥るという、世界でもまだ500例程度しか報告がない未知の難病です。

禁煙効果:50代でタバコやめても効果十分

50代でたばこをやめれば吸い続けるより43〜64%も肺がん死亡率が減少、60代でも19〜57%減る――。こんな推計結果を厚生労働省の研究班(主任研究者=祖父江友孝・国立がんセンターがん情報・統計部長)がまとめた。研究班は「禁煙は早い方がいいが、遅くても効果がある。あきらめて吸い続けるのは最悪の選択肢」と言っている。

研究班は、国内で83年から03年に実施された三つの10万人規模の疫学調査のデータから、18〜22歳の時に喫煙を始めた喫煙者・禁煙者と、非喫煙者の男性計11万2人(調査時40〜79歳)分を分析。
平均追跡期間は8.5年で968人が肺がんで死亡していた。喫煙者と非喫煙者は年代別に、禁煙者についてはさらに禁煙時の年代別にも分けて肺がんの死亡率を計算して比べた。

その結果、50代で禁煙した人は吸い続けた人に比べ、60代で43%、70代で56%、80代で64%も肺がん死亡率が減る計算になった。60代で禁煙した場合もそれぞれ19%、40%、57%減った。

肺がん死亡率は、禁煙後の年数が増えるほど減る。喫煙者のリスクは非喫煙者の4.71倍。これが禁煙後10〜15年で半分程度に減り、非喫煙者と同じレベルに近づくには15年以上必要だった。(asahi.com)

メモ
厚生労働省研究班のコメントに「あきらめて吸い続ける…」とありますが、この年代の人は「あきらめて」いるのではなくて、長年の喫煙により「辞めたくても辞められない」のだと思います。最近は禁煙外来も多いですし、禁煙パッチ等も保険がきくので是非一度。

医師「ストレス解消にたばこを吸われているようですが、たばこを吸うことによってストレスの原因となる人間関係、家族の問題、仕事のトラブルは解消されてますか?」…こんな感じの問いかけをされているうちに、まず精神面から変わってきますよ。

関連書籍:禁煙セラピー―読むだけで絶対やめられる

「300日問題」に救済策:超音波測定で妊娠時期を特定

「離婚後300日以内に生まれた子は前夫の子」と推定する民法772条を巡り、法務省は7日、妊娠した時期は離婚後と医師が証明できれば、300日以内に生まれた子でも裁判や調停なしに「現夫の子」として戸籍窓口で届けられるようにする民事局長通達を出した。超音波で胎児の頭から尻までの長さを測って妊娠した時期を特定する。21日から窓口で届け出を受け付ける。

300日以内に生まれた子は年間3000人とされ、この通達で救済できるのはそのうち1割程度という。与党は議員立法案で救済できる範囲を広げようと検討しているが、法務省は「この対応で不十分とは思っていない」としている。

通達では、出生届を市町村の戸籍窓口に提出する際、医師が作成した「懐胎時期に関する証明書」の添付を求めている。医師は妊娠8週から11週と6日の段階で、胎児の頭から尻までの長さの「頭殿長(とうでんちょう)」を超音波で測ったうえ、「排卵した日と推定される日」を計算して妊娠した時期を特定。前後それぞれ約14日の幅を持たせて「○月×日から△月□日まで」と証明書に記載する。

他の算出方法をとることもできるが、医師の診断が遅れると算出できなくなる可能性があるという。(asahi.com)

300日問題とは?
民法772条2項が「婚姻の成立の日から200日後又は婚姻の解消若しくは取消の日から300日以内に生まれた子は、婚姻中に懐胎したものと推定する」と規定しているために、離婚後300日以内に生まれた子は一律に前夫との間の子と見なされることで生じる問題をさす。

離婚後すぐに再婚して妊娠し早産で生まれた場合でも、前夫の子とみなされて再婚した夫の戸籍に入れることができない。また前夫に拒否されたり、連絡がつかなかったりして前夫の籍に入れることもできず、戸籍をもたない子も増えている。

医学的に現在の夫との親子関係が証明できても、前夫が「自分の子どもではない」と裁判で証言するか、現在の夫に認知を求める法的手続きが必要。こうした問題に悩んでいる女性を支援するNPOもできていて、法務省に法改正を求める要望書を提出している。法務省も実態調査と救済策の検討を始めることにしている。

活性酸素を水素ガスで除去:太田成男・日医大教授グループが確認

強い酸化力でタンパク質や遺伝子の本体であるDNAなどにダメージを与え、がんや多くの生活習慣病を引き起こすとされる活性酸素を、水素ガスで効率的に除去できることを太田成男・日本医科大学教授(細胞生物学)らの研究チームが動物実験で突き止めた。7日付のネイチャーメディシン電子版に発表した。

水素は吸引が簡単で副作用の恐れが少ない上、ビタミンCなど抗酸化作用の強いほかの物質と違い、体に必要な“善玉”活性酸素は攻撃しないという。太田教授は「サルで実験して効果が確認されれば、早い時期に人での臨床研究に進みたい」と話している。

研究チームは、試験管で培養したラットの神経細胞で実験。水素濃度1・2ppmの溶液が活性酸素を還元し無毒化することを確認した。水素は細胞の核の内部にも簡単に入り込むため、遺伝子を活性酸素の攻撃から守ることも期待できるという。(Shikoku News)

活性酸素とは?
酸素は周囲のものを酸化させる性質をもっている。空気中でものが燃えたり、食用油が変質したり、鉄が錆びたりするのもこの酸化作用による。
呼吸によって体の中に取り入れられた酸素も、空気中の酸素と同様に、体内で遺伝子や細胞を酸化させ、健康に悪影響を与えるようになる。このような酸素を活性酸素という。

呼吸によって体内に取り込まれた酸素は、体内で栄養分を燃やして、生命を持続させるために必要なエネルギーをつくり出す。この栄養分を分解するときに酸化作用が起こり、活性酸素が生み出される。
呼吸によって体内に取り込まれた酸素の約2〜3%が活性酸素に変わるといわれているが、これらの活性酸素はもともと人間の身体に備わっている抗酸化物質によって無害化され、活性酸素の害から体が守られている。

しかし、激しいスポーツ、タバコや車の排気ガス、大量の紫外線、農薬などの化学物質、食品添加物の大量摂取、ストレスなどによって、活性酸素が過剰に発生すると、老化や発がん性、腎障害、動脈硬化、白内障などの促進につながるとされる。

研修医が無資格で診療:赤十字血液センターで問診も

福島県の公立藤田総合病院(庄司光男院長)が、国家試験に合格していながら医師免許申請をしていなかった男性研修医に、1年近く無資格で医療行為をさせていたことが7日分かった。
医師法違反にあたるうえ、病院は、研修協力施設に指定されていない県赤十字血液センター(福島市)に、男性や他の研修医を派遣し、献血希望者の問診をさせていた。

同病院や日本赤十字社などによると、男性は東北地方の大学医学部出身で、06年の医師国家試験に合格。同年4月から、藤田総合病院で研修医として勤務した。

医師法では、国家試験合格後、厚生労働大臣に免許申請し、審査を通ると医籍登録され、医療行為ができる。ところが男性は申請しないまま研修を続けていた。
今年3月、福島県立医大病院で研修する際、免許証の提出がなかったため、受け入れを拒否されたことから、あわてて申請し、無資格が発覚した。
病院は問題発覚後、厚生労働省に、補助金申請を取り下げるとともに、男性に給与と賞与の半額約200万円の返却を求めている。

また、同病院は、研修先として厚労省に届け出ていない県赤十字血液センターに、男性を06年6月から9カ月間で計15回派遣。献血バスの検診医として、延べ448人を問診していた。

臨床研修が必修化された04年度以降、研修で決められた医療機関以外で患者を診ることができない。男性の行為は禁止されているアルバイトにあたり、庄司院長は「認識不足だった」と話した。(asahi.com)

メモ
厚生労働省は4月から、医師と歯科医師の免許の有無や行政処分などについて、インターネット上で検索できるシステムを導入しています。患者自らが医師の情報を手軽に調べることができるため、無資格診療の防止など医療安全の向上に役立つと期待されています。

医師等資格確認検索

新システムを使うには、厚生労働省のホームページから「医師等資格確認検索」にアクセスします。医師の名前と性別、一般医師か、歯科医師かを入力して検索すると、医籍の登録年や、医業停止中かなど行政処分に関する情報が一発で表示されますので、貴方のお友達の名前を入れてみましょう。偽医師による結婚詐欺防止にも使えるという意外な利用法もあります。

疾患によって医療満足度に大きな差:医薬産業政策研究所

認知症の患者やその家族の医療への満足度は、ぜんそく患者の半分―。過疎地や産科・小児科の医師不足など「医療格差」が問題となるなか、疾患によっても医療や医薬品に対する患者らの満足度に大きな開きがあることが、医薬産業政策研究所と明治大学の合同調査でわかった。
満足度が低かった認知症や乳がんの患者らは、「医師との対話不足」や「待ち時間の長さ」など医療提供態勢への不満を強く訴えている。

調査は06年3〜5月、患者の満足度の高い医療について探るため、ぜんそく、リウマチ、腎臓病(人工透析患者)、認知症、乳がんの5疾患について、患者会の会員約1000人を対象に実施した。有効回答率は54.5%。認知症は患者の家族に回答を依頼した。

受けている医療全般について「満足」と答えた割合は、ぜんそくが64.2%で最も高く、認知症が34.0%で最も低かった。

どのような点が満足度に影響するかでは、認知症の患者・家族の場合、「医療機関の情報開示」や「医師との対話」を不満とした割合が他の疾患より高かった。
その理由について同研究所が患者会に聞き取り調査をしたところ、「介護や生活に関する悩みを医師に相談しにくい」「アルツハイマー治療薬の種類が少なく、治験に関する情報提供が乏しい」といった不満が強かったという。

乳がん患者は、「最先端の医療技術が提供されていない」といった医療技術への不満のほか、「診療時の自己負担額」「医薬品の価格」を不満とする割合も高く、抗がん剤を使う治療費が家計を圧迫している実態もうかがえる。

一方、ぜんそく、腎臓病、リウマチでは「医師の治療技術」や「医薬品の効き目」に対する満足度が高く、治療による症状の改善がはっきりしている疾患ほど満足度が高くなる傾向が裏付けられた。(asahi.com)

医薬産業政策研究所について
医薬産業政策研究所(政策研)は、製薬産業を取り巻く環境および製薬産業の中長期的な課題について分析検討し、提言を行う研究機関です。

<研究活動の目的>

  • 製薬産業に関する実態分析、実証研究を通じて、産業の果たす社会的役割、戦略的重要性について理解、認識を広める。
  • 革新的で有用性の高い優れた医薬品がいち早く、かつ継続的に開発され、価値に見合った評価を受け、適正な価格で医療消費者に提供され、また正しく使用される環境、制度を整備すべく提言を行う。
  • 製薬産業に関するオリジナルデータベースを整え、分析や提言を行う。

<研究概要>

  • 製薬産業の将来ビジョンおよびビジョン実現に向けた戦略の研究
  • 製薬産業の発展に影響を及ぼす諸課題・内外環境の分析・研究
  • 製薬産業に係わる産業組織、構造、政策等の研究、提言

パーキンソン病患者に遺伝子治療:自治医科大学付属病院

自治医科大学付属病院(栃木県)は7日、パーキンソン病の50代の男性患者に遺伝子治療を行ったと発表した。同疾患の遺伝子治療は国内で初めて。脳内で薬をドーパミンに変える酵素を補う方法で、症状の緩和が期待できるという。

パーキンソン病は、神経伝達物質のドーパミンが不足することによって、手が震える、体が硬くなるなどの症状が進行する難病で、高齢化とともに患者数が増えている。
治療は、酵素の働きでドーパミンに変わる薬が比較的有効だが、症状が進んだ患者はこの酵素が減るため、薬が効かなくなり、量が増えることによる副作用の問題があった。

今回の治療は、この酵素をつくる遺伝子をウイルスの働きで脳内に導入。薬を大量に使わずに効果が期待でき、副作用を減らせるという。(時事通信社)

パーキンソン病とは?
中脳黒質のドパミン神経細胞が変性・脱落する進行性の脳の変性疾患です。発病原因は不明ですが、脳内でのドパミンの不足が様々な運動障害を引き起こすと考えられています。
パーキンソン病は、神経変性疾患においてはアルツハイマー病についで患者数が多く、振戦、筋固縮、無動、姿勢反射障害の4大症状が特徴です。

日本における患者数は、平成17年度厚生労働省患者調査より約14万5000人と推計されていますが、50〜60歳代で発症することが多く、高齢化に伴って患者数は増加しています。

妊娠と薬情報センター:受付対象地域を全国へ拡大

厚生労働省は3日までに、妊娠中の服薬が赤ちゃんに影響しないかと心配する妊婦の相談に乗る「妊娠と薬情報センター」の受け付け対象地域を、これまでの首都圏から全国に拡大した。

従来は国立成育医療センター(東京)が相談・調査業務を一手に引き受けていたが、新たに各地の5病院が協力することで可能になった。

妊婦が主治医を通じて相談するのが原則。内容が情報センターあてに送られると、医師や薬剤師が調査を基に主治医へ回答、主治医が妊婦に説明する仕組み。希望すれば、成育医療センターや協力病院で面接による相談もできる。

厚労省は、相談者から出産後の情報を集めてデータベース化し、医薬品の安全確保に役立てたい考えだ。(香川ニュース)

妊娠と薬情報センター
医薬品の胎児への影響については、必ずしも十分な情報がないことなどから、服薬による影響の相談・情報収集について、平成17年に「妊婦の服薬情報等の収集に関する検討会」を開催し、各分野の委員からの意見を踏まえ、「妊娠と薬情報センター」を設置し、相談窓口を設置すると共に出生児に関する情報を収集するための仕組みを構築する事業を開始したものです。

「妊娠と薬情報センター」の協力病院のリスト

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