プールの後の洗眼は角膜損傷の恐れ:慶応大学眼科グループ

学校で行われるプールの授業の後は、感染症を予防するため、児童に対して目を洗うことが推奨されていますが、慶応大学眼科グループは、水道水による洗眼は角膜を傷害する恐れがあるため、水泳の授業はゴーグルをつけて行うのが望ましいことがわかりました。この研究結果は、みさき眼科クリニックの石岡みさき氏が第63回日本臨床眼科学会で発表しました。

この研究では、健常者(63人)をゴーグルを着用した群とそうでない群に無作為に分けたうえで、各群を水泳の授業の後に@水道水で眼を洗う、A生理食塩水で洗う、B眼を洗わない、の3群に分類しました。そして、1時間の水泳の前後に視力、眼圧、生体染色、アンテリオールフルオロメトリーの検査を行いました。

その結果、ゴーグルを着用しない群には、水泳後の生体染色スコアとAF値が水泳前に比べて有意に増加し、角膜上皮の障害が示唆されました。一方、ゴーグルを着用した群には変化は見られませんでした。

水泳後の洗眼については、どちらの群も有意差は認められませんでしたが、ゴーグルを着用して水泳後に水道水で洗眼を行った群の中で、生体染色スコアとAF値の増加が見られたため、水道水でも眼の表面の粗油外が起こることが示唆されました。

勤め先の医療機関で万が一の場合でも、勤務医 賠償責任保険に加入していれば、賠償金や訴訟費用、弁護士報酬もカバーされます。新薬モニターのバイト、いわゆる治験の参加方法を紹介しています。

4時間以上のフライトでエコノミークラス症候群のリスクが倍増

世界保健機関(WHO)はこのほど、「エコノミークラス症候群」について、「4時間以上動かない姿勢で飛行機や列車などに乗っていると、血栓ができる可能性が通常の約2倍に高まる」との調査結果を発表した。

長時間同じ姿勢でいることで静脈内に血栓ができ、場合によっては肺動脈をふさいでしまうエコノミークラス症候群。WHOは血栓ができる確率自体は比較的低いが、長旅をする時は足の血行をよくする運動などを心がけるよう呼びかけた。

報告書はさらに、短期間に4時間以上の航空便を乗り継ぐなどした場合には、血栓ができる可能性がさらに高まると警告。肥満や経口避妊薬の服用者、もともと血液疾患がある人もリスクが高いとしている。

WHOは01年にエコノミークラス症候群の研究に着手。第1段階として飛行機旅行と静脈血栓の因果関係などを調べた。今後、第2段階として予防策の研究を進める。

エコノミークラス症候群とは?
エコノミークラス症候群とは、旅行中(特に飛行機の中)に起こる深部静脈血栓症に伴った急性肺動脈血栓塞栓症のことです。航空機内のエコノミークラスの旅客から多く報告されたため、エコノミークラス症候群という名前で知られるようになりました。

飛行機の中では長時間座ったままでいるため、下肢の圧迫による下肢の静脈のうつ滞と水分不足による血液粘度の上昇がおこり、これが引き金になり血のかたまり(血栓)ができ、血管壁に付着します。
飛行機が目的地に着陸し、席を立つと、長時間圧迫されていた足の静脈に付着していた血栓が血管壁からはがれ、静脈流に乗って肺にとび、肺の血管を閉塞(詰まらせること)させ、急性肺動脈血栓塞栓症が起こります。

関連ニュース:抗血栓症薬「アリクストラ」が発売:グラクソ・スミスクライン

糖尿病治療薬「ビルダグリプチン」:有意に血糖値を低下

1日1回、経口服用するU型糖尿病治療薬ビルダグリプチンの新しい臨床試験のデータが、米国糖尿病学会の年次総会で発表された。
それによると、ビルダグリプチンを別の糖尿病治療薬スルホニル尿素(SU)類で最も強力な血糖降下剤のグリメピリドに追加すると、グリメピリド単独投与に比較してHbA1Cがさらに平均で0.6%も有意に低下した。

一方、体重増加、低血糖症といった他の2型糖尿病治療薬でみられる副作用は認められなかった。ビルダグリプチン単独療法での臨床試験では、浮腫を含む全般的な副作用は偽薬と同等だった。

ビルダグリプチンは、スイス・ノバルティス社が開発したDPP−4阻害剤と呼ばれる新しいタイプの糖尿病治療薬。高血糖を引き起こす一因になる膵島(ランゲルハンス島)機能不全をターゲットにする。臨床試験でビルダグリプチンは服用開始2年後も継続して有意に血糖値を低下させることが立証されたという。

世界では現在、ブラジルとメキシコで承認。米国では承認審査中、EUでは07年末までに承認の見込みという。(くまにち)

糖尿病について
血液中には、エネルギーの元になる糖分(血糖)が含まれていますが、この血糖を調節するインスリンというホルモンが不足したり、作用が弱かったりして、血糖値が異常に上昇する病気が糖尿病です。

軽いうちは自覚症状はありませんが、進行すると全身がだるく、口の中が乾いて大量に水を飲むようになり、尿の回数が増えてきます。体重の減少が伴ってくると、かなりの重症で入院が必要となります。

糖尿病かどうか歯、血糖検査により判定されます。早朝空腹時血糖が126mg/dl以上、食後随時血糖が200mg/dl以上ならば糖尿病です。
さらに、精密検査としてブドウ糖負荷試験を行なって進行度を判定します。
なお、糖尿病に歯、1型糖尿病(インスリン依存型)と2型糖尿病(インスリン非依存型)があり、日本人は2型が圧倒的に多くみられます。

プロサイモシン・アルファ:静脈注射で脳梗塞治療に効果

長崎大大学院医歯薬学総合研究科の植田弘師教授は、細胞中に存在するタンパク質の一種を静脈注射などで全身投与すると、脳卒中による死亡、運動障害を抑えられることをネズミを用いた実験で突き止めた。
日本人の三大死因の一つとされる脳卒中の新たな治療薬となる可能性があり、「人体への応用研究、臨床につなげてほしい」と話している。

植田教授は十年ほど前から研究し、タンパク質プロサイモシン・アルファが、脳梗塞に伴って脳細胞の死が広がる「神経細胞壊死」を抑制することを世界で初めて発見。
ネズミの脳神経細胞から抽出したそのタンパク質を、人工的に脳の血管を詰まらせて脳梗塞の状態にしたネズミに注射し、脳組織や運動能力への影響を調べた。

発症後、どれくらいまでに投与すれば障害の回復が見られるか、死亡を最大の「5」、正常を「0」とした五段階の運動障害の程度を調査。投与しない場合は致死率が高い平均「4」なのに対し、一・五時間後までに投与すれば障害はほぼ完全に回復、四時間後でも約「1・5」の軽度障害に改善した。六時間後以降は効果がなかった。ほかの実験とも総合し、「四時間後に投与しても有効」と結論付けた。

最新の脳梗塞治療で血栓を溶かす「血栓溶解療法」は、発症から三時間以内が有効とされ、脳出血の危険性が伴うと指摘されている。
植田教授は、「現段階で副作用は観察されていない」とし、多くの神経細胞にかかわる疾患にも応用できる可能性があるという。「より安全な治療法になる。離島医療にも役立つ」と新薬開発に期待を寄せている。(長崎新聞)

脳梗塞について
脳梗塞とは、脳の血管が詰まって血液の供給が途絶えるために脳細胞返しを起こす病気です。
脳血管がつまる原因には大きく分けて2つあります。

  1. 血栓症:動脈硬化によって徐々に血管の中が狭くなりついには閉塞するもの。
    症状は徐々に進行することが多く、時には一時的に麻痺や言語障害が出てその後改善する場合(一過性脳虚血発作といいます)もあります。
  2. 塞栓症:血液の固まりが血管の中を流れて脳血管に流れて閉塞させるもの。

脳梗塞が脳血栓によるものか、脳塞栓によるものかを正確に診断するのは困難です。
脳梗塞が疑われる場合、病変の起きた部位を確認するために、頭部CT、MRI、脳血管撮影などの検査を行います。心臓にできた血栓が、血流に乗って脳に流れて行き、血管を詰まらせる心源性脳梗塞症の場合は、心房細動が原因となるのでホルター心電図(24時間心電図)をとって調べます。

「受精卵診断」を受けた習慣流産の夫婦が妊娠

北九州市のセントマザー産婦人科医院で、体外受精させた受精卵のうち異常のないものだけを母親に戻す「受精卵診断」を受けた習慣流産の夫婦が妊娠し、胎児の染色体に異常がないことが確認された。
日本産科婦人科学会(日産婦)の手続きに従った習慣流産の受精卵診断で、出産の可能性が高くなった初のケースという。 8月の日本受精着床学会で発表される予定だ。

田中温院長によると、受精卵診断を受けたのは東京都内に住む30代前半の夫婦。いずれかの染色体の一部が別の場所に入れ替わるなどし、遺伝情報に異常が生じる「転座」のため、これまで2回流産を経験している。

日産婦は昨年4月の総会で、流産を2回繰り返し、転座が原因であることが確実な夫婦について、医療機関からの実施申請を個別審査したうえで、受精卵診断を認めることを正式決定した。

この夫婦の申請は昨年12月、日産婦の倫理委員会で承認された。遺伝子に異常のない受精卵を戻した1回目で妊娠。妊娠しても胎児に染色体異常があれば、流産の可能性は高いとされるため、妊娠12週に入った5月、胎児の染色体を調べる出生前診断を実施したが、異常はなかった。順調に育っており、年内に出産予定という。
習慣流産の受精卵診断をめぐっては、これまで五つの医療機関から18例が日産婦から承認されている。

習慣流産は厳密には3回以上流産を繰り返すケースを指し、頻度はすべての妊娠の0.5〜3%、うち転座によるものは3〜5%とされる。ただ、受精卵診断をしなくても自然に妊娠、出産する例はあり、「成功率は自然妊娠と大きく変わらない」との指摘もある。(asahi.com)

習慣流産とは?
習慣流産とは、続けて3回以上流産を繰り返すことです。子宮の形態異常や腫瘍、ホルモンのはたらきの異常、感染症、糖尿病、心血管系や腎機能など婦人科以外の病気が原因となっていることも多いです。
これらの原因となる疾患を治療し、子宮に病気があるときは子宮機能を改善するための手術を行うこともあります。
最近は結婚、妊娠の高齢化にともない、2回続けて流産をした場合にも、習慣流産に準じた検査、治療をする傾向にあります。

習慣流産の原因は一般的に次のような場合が考えられます。

  1. 甲状腺機能低下症などの内分泌機能異常
  2. 抗リン脂質抗体症候群、膠原病などの自己免疫異常
  3. カップルのどちらかの染色体に転座などの異常がある
  4. 子宮の形の異常、子宮筋腫
  5. 子宮の感染症(クラミジアなど)
  6. カップル間の移植免疫的な相性

原因をさがすためには、前項の原因ごとに1は甲状腺ホルモン検査、2は自己抗体検査、3は染色体検査、4は超音波検査、X線造影検査、5は細菌の検査を行い、6は、1と5の検査が正常な場合、移植免疫的な相性によるものではないかと疑います。

スギ花粉症緩和米を医薬品として開発:農業生物資源研究所

農業生物資源研究所(茨城県つくば市)は22日、遺伝子組み換え技術によるスギ花粉症緩和米を医薬品として開発する計画を発表した。
この米はアレルギーの原因となるスギ花粉のアミノ酸配列を作る遺伝子を導入しており、数週間食べると、花粉への反応が下がることがマウスの実験で確認されている。

計画では、7月に田植えをして10月下旬に30−40キロを収穫。これをマウスなどに食べさせる動物実験で安全性を確かめる。安全性が確認されれば来年以降、人への効果や安全性も明らかにしていくという。

商品化には少なくとも6、7年かかる見込みで、同研究所は製薬会社にも協力を呼び掛ける。
同研究所は当初、食品としての開発を目指し、2005年から2年間、栽培して動物実験で安全性を確認した。だが厚生労働省が今年1月「食品でなく医薬品として扱うべきだ」と判断したため、医薬品としての開発に方針変更した。(四国新聞)

花粉症緩和米とは?
スギ花粉症を引き起こすたんぱく質(アレルギー物質)の一部の遺伝子を米に組みこんでいます。
アレルギー物質を繰り返し注射することなどで症状を緩和する「減感作療法」と同じような仕組みで花粉症の治療効果が期待されています。注射の代わりに米を食べればよく、負担が軽くなるとされています。

グリベックで消化管間質腫瘍(GIST)の再発リスクが大幅減

米国立がん研究所は、術後の消化管間質腫瘍(GIST)患者を対象にした国際臨床試験で再発リスクが、偽薬投与群に比較して67%低下した、と発表した。同試験の治験総括医師は「これほど有意差のある試験結果は、中、高リスクのGIST患者に対する治療法の再評価につながる可能性がある」と予測している。

研究グループによると、GISTに初めて罹患し、腫瘍のできた消化管を完全に取り除いた患者644人のうち、1年後の無再発生存率はグリベック群97%、偽薬群83%、2年後はそれぞれ90%、71%だった。患者は、米国立がん研究所が主催する5つの北米共同オンコロジー・グループを通じて同試験に参加した。

グリベックは、スイス・ノバルティス社が開発し日本ではGIST治療薬として適応を取得済み。
GISTは、通常、消化管から発生する軟部肉腫として知られている。発生が最も多い部位は胃、次いで小腸。手術で治癒する場合もあるが、再発率は高い。(くまにち)

消化管間質腫瘍(GIST)とは?
消化管間質腫瘍(GIST)とは、食道・胃・小腸・大腸などの消化管の壁にできる腫瘍で「粘膜下腫瘍」を構成する腫瘍の一種です。GISTの腫瘍細胞は、消化管壁の下にある筋肉層の特殊な細胞(カハール介在細胞)と同じ起源から発生したものです。
一方、胃癌や大腸癌などのいわゆる“癌”は、粘膜から発生するので、発生の仕方や再発・転移の特性が異なります。

GISTの正確な発生頻度は不明ですが、日本における再発あるいは切除不能のGIST症例は1,000〜1,500人/年と推計されています。
一方、GISTの多くは、粘膜下腫瘍として切除された後に組織検査によって初めて明らかになります。
切除後の経過観察例から、再発を起こさないGIST症例の数はかなり多いことが知られており、GISTの実数は上記の実数をかなり上回ると考えられています。

GISTの臓器別発生頻度では、胃が60〜70%と最も多く、次いで小腸20〜30%、大腸5%であり、食道はほとんど認められていません。胃内におけるGISTの発生部位にも偏りがあり、弓隆部から体上部に多く認められ、幽門部ではほとんど認められていません。

メタボリック症候群:日本向けウエスト基準値を国際組織が決定

メタボリック症候群の診断基準作りに取り組む国際組織が、「男性85センチ、女性90センチ以上」とする日本のウエスト基準値と異なる「男性90センチ、女性80センチ以上」という独自の日本人向け基準を決めた。心筋梗塞などを起こすリスクのある人を正しく判別できるとの説明だが、日本の基準を作った側は反発している。

この組織は国際糖尿病連合(IDF)。日本を含む約160の国・地域から糖尿病にかかわる組織が参加している。メタボリック症候群は放置すると糖尿病や心臓病などの生活習慣病につながりかねないとされ、ウエスト値は、主な指標として使われている。

ただし、日本人は太らなくても糖尿病になりやすいなど、生活習慣病の発症には人種による違いがある。このため、IDFは主な地域や国ごとにウエスト値を設定した基準を05年春に定めた。
このとき、日本人向けは日本の基準と同じ「男性85、女性90」だった。女性の値が男性より大きいのは日本だけで、中国などアジアの「男性90、女性80」とも違いが際だった。異論が出て、IDFは今春、新しい研究結果も踏まえて「男性90、女性80」に改めた。

日本の基準作りに携わった松澤佑次・住友病院長によると、2月にIDF側から改訂の打診があり、拒否したが押し切られたという。改訂の中心となった国際糖尿病研究所(豪州)のポール・ジメット教授は「心臓病や糖尿病のリスクを重視する観点から見直した。詳しいデータが集まるまでは、他のアジア諸国と同様に考えたい」とする。

松澤さんは「日本の予防医学のために作った基準なのに、海外から介入されるいわれはない。ただ議論があるのも事実で、必要ならば再検討も考えたい」と話す。(asahi.com)

メタボリック症候群とは?
生活習慣病の代表格に肥満症、高血圧、糖尿病、高脂血症がある。これらの疾患は肥満、特に内臓に脂肪が蓄積した肥満が原因であるとされ、内臓脂肪によりさまざまな病気が引きおこされる状態をメタボリックシンドロームという。

高血圧、高脂血症、糖尿病などひとつひとつの症状は軽くても、複合すると心筋梗塞や脳梗塞のリスクが急激に増大することから注目されている。
診断基準の必須項目としてウエスト径があり、男性85センチ以上、女性90センチ以上がメタボリックシンドローム診断のカギとなる。

正常眼圧緑内障をマウスで再現:東京医科歯科大

日本人に多いタイプの緑内障を発症するマウスを遺伝子操作で作り出すことに、東京医科歯科大などの研究チームが成功し、21日付の米医学誌「ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション」(電子版)に発表した。

緑内障は眼圧の上昇などにより視神経に障害が起き、次第に視野が狭くなる病気。40歳以上の日本人の約5%が発症し、中途失明原因の1位になっている。日本では、眼圧上昇を伴わない「正常眼圧緑内障」が7割を占める。

東京医科歯科大大学院の田中光一教授らの研究チームは、神経細胞間の情報伝達に使われるグルタミン酸が、過剰に存在すると神経細胞を傷つける性質に着目。
遺伝子操作により、不必要なグルタミン酸を片付ける輸送体をもたないマウスを作り、目の様子を観察した。

その結果、輸送体欠損マウスでは、眼圧が正常値にありながら、加齢に伴って視神経の細胞が減少し、正常眼圧緑内障と同じ症状が認められた。また、グルタミン酸の働きを抑える薬剤を投与すると、神経細胞の減少が抑制された。
田中教授は「このマウスを使って、グルタミン酸輸送体を活性化させる物質が見つかれば、有効な治療薬になる」と話している。(時事ドットコム)

緑内障について
緑内障は眼球の内圧により、視神経が圧迫・障害されて、視野が狭くなったり、視力が低下してくる病気です。急性と慢性があります。
多くは慢性で40歳以上の17人に1人が緑内障といわれています。徐々に視野が欠けていくために、自覚症状がなく、手遅れになるまでに気が付かない人が多いのが特徴です。
急性の場合は、頭痛や眼痛、視力の低下や吐き気などが急激に現れ、手術しないと2〜3日で失明する可能性があります。
最近は、眼圧が正常なのに視神経が傷害される正常眼圧緑内障が多いことがわかってきました。
家族に緑内障患者がいる人、高血圧・糖尿病がある人に起こる確率が高いといわれています。

緑内障の検査は、眼圧測定のほかに、視神経の障害の程度を調べる必要があるので眼底検査が行われます。この検査によって視神経乳頭(視神経が集まって束になっている部位)に異常が発見できた場合には、さらに視野検査もおこないます。

緑内障の治療は病気の進行をくい止めるため、眼圧を低くコントロールすることが最も有効とされています。治療法としては薬物療法、レーザー治療や手術が一般的です。
レーザー治療や手術を受け、眼圧が下降しても、その効果が維持されるとは限らず、再度手術を行う場合もあります。

抗がん剤「タキソテール注射剤」:前立腺がんも追加適応症へ

厚生労働省は、サノフィ・アベンティス社の抗がん剤「タキソテール注射剤」(一般名ドセタキセル水和物)を、ホルモン不応性の転移性前立腺がんも追加適応症とするため優先審査品目に指定した。同社は2月に申請していた。

タキソテールは、2004年に欧米で承認されて以来、プレドニゾンとの併用療法でホルモン不応性の転移性前立腺がんの標準療法になっている。
しかし日本では、1996年に乳がんと非小細胞肺がん、00年に胃がん、頭頸部がん、卵巣がん、04年に食道がん、05年に子宮体がんの計7種類のがん治療薬として販売承認されているが、前立腺がんの適応症は申請中。
日本泌尿器学会日本臨床腫瘍学会が、速やかな承認審査を厚労省に要望している。

全生存期間を主要評価項目、疼痛、前立腺特異抗原(PSA)値、生活の質を副次的評価項目として、00年3月から02年6月にかけて実施された国際的な多施設共同の第V相臨床試験は、ホルモン不応性の転移性前立腺がんの患者1、006人を対象にタキソテールとプレドニゾンの併用療法とミトキサントロンとプレドニゾンの併用療法を直接比較した。

04年に発行された米国臨床医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」によると、この第V相臨床試験の03年8月の一次解析では、タキソテールとプレドニゾンの併用療法の方が、優れた延命効果を示し、臨床効果も全評価項目でミトキサントロンとプレドニゾンの併用療法を上回った。

タキソテールとプレドニゾンの併用療法は04年5月に米国、04年10月に欧州でホルモン不応性の転移性前立腺がんに対する治療法として承認されている。(くまにち)

前立腺がんとは?
前立腺の腺細胞ががん化したものです。欧米に多いのですが、わが国でも、高齢化、動物性脂肪の取り過ぎなどの理由で、近年増加してきております。前立腺肥大症に合併することが多いのです。

症状は、排尿困難、夜間頻尿、尿意切迫感、血尿などの尿路の症状がみられるようになります。
症状によって前立腺肥大症、前立腺炎、前立腺結石と鑑別するのが困難です。

前立腺がんの診断は、まず初めに医師が肛門から直腸に指を挿入し、前立腺の大きさ、表面の状態、硬さなどを診察する直腸診を行います。
次いで、血液を採取しPSA(前立腺特異抗原)の測定を行い、PSAが高値の場合は前立腺がんが強く疑われます。次に、経直腸的超音波検査で前立腺の画像から診断します。

直腸診やPSAの高値だけで前立腺肥大症、前立腺炎、前立腺結石と鑑別するのは困難ですので、最終診断は前立腺数カ所に針を刺し組織を取る前立腺針生検穿刺細胞診を行い前立腺がん細胞を見つけ診断します。
前立腺がんと確定した場合はCTやMRI、骨シンチグラフィを実施しがんの広がりや転移を調べます。

東京医科大学病院が不適正な診療報酬請求

厚生労働省東京社会保険事務局、東京都は19日までに、東京医科大学病院(岩本俊彦院長)で不適正な診療報酬請求があったとして、報酬の自主返還と診療、事務の改善を指導した。
昨年5〜6月に受診した患者の診療報酬明細書(レセプト)などを調べた結果、診断根拠がない病名が記載されているなどのケースが見つかった。病院は05年11月〜06年10月の不適正な報酬の返還額を調べ、7月末までに東京社保事務局に報告する。

厚労省などが定期的に実施する「特定共同指導」で明らかになった。指導は、健康保険法などに基づき、東京都の場合、毎年少なくとも1病院ずつ、診療内容や報酬請求が適正かどうかを調べている。

その結果、診断根拠がなく、投薬や検査目的でつけられた病名(レセプト病名)や、カルテに長期間、病名に「疑い」や「急性」がついたままのケースが多数あった。
このほか、差額ベッド代も、患者の同意書にある同意日より前から徴収した例などもあった。
土田明彦・副院長は「意図的に不正をしたということはない。指摘の多くがカルテの記載漏れで、仕事量が増大する半面、医師や職員は減ってカルテの管理に手が回らない実情もあった」としている。(asahi.com)

診療報酬とは?
治療や調剤など医療行為ごとの公定価格です。質の高い医療を国民誰もが受けられるようにするための仕組みで、診療報酬点数1点は10円。医療保険で受診した際、その対価として公的医療保険から医療機関に支払われます。

ほぼ2年に1度のペースで改定され、全体の改定率は政府が予算編成過程で決定、個別の点数改定は厚生労働相の諮問機関である中央社会保険医療協議会(中医協)が政府の医療政策に基づいて決めます。
2006年度改定では、医師の技術料などにあたる本体部分1.36%、薬価や医療材料費部分1.8%の計3.16%のマイナスと、過去最大の下げ幅となりmした。
診療報酬の対象から外れた医療行為は「自由診療」扱いとなり、全額患者の自己負担になります。

統合失調症治療薬「エビリファイ12mg錠」を発売:大塚製薬

大塚製薬(東京都)は27日、非定型抗精神病薬「エビリファイ」(一般名アリピプラゾール)の12r錠を発売する。この結果、エビリファイは3r錠、6r錠、散在1%の4種類になり、患者の服薬アドヒアランス(患者が治療方針の決定に参加し積極的に治療しようという能動的な姿勢)の向上につながるという。
また国内での発売開始から1年経過する7月1日からは1回14日分を超える長期処方も可能になる。

エビリファイは、大塚製薬が1988年に開発。02年11月、世界で初めて米国で販売承認を取得。現在、国内を含め45カ国・地域で販売されている。06年の全世界での売上高は2200億円超で同社の全売上高の約40%を占める主力製品に成長している。

統合失調症は、脳内の神経伝達物質の一つドパミンの異常によって起こると考えられている。
エビリファィは、脳内でドパミンが大量に放出されている時は抑制的に働き、少量しか放出されていない時には刺激する方向で作用する。眠気や体重増加がきたしにくいとされており、長期の継続服用が可能という。(くまにち)

総合失調症について
統合失調症は一度再発すると再発準備性を獲得してしまい、簡単に再発するようになってしまいます。再発を繰り返しつつ、次第に能力障害(生活障害)が増加しますが、70〜80%の人は中等度よりも軽い障害を残しておちつきます。
発病から20〜30年たつと、40〜50%の人は社会的に自立した生活を送れるようになります。
残りのうち、10〜20%の人は、半自立的生活あるいは家庭内滞留生活を送ります。また不適応および入院は25%、死亡は15%くらいです。

再発を防ぎつつ、能力障害(生活障害)を克服するトレーニングを行なうことで転帰は改善します。
最終的に服薬・通院をしなくてもよくなる人は、全体の20%です。そのほかの多くの人は治療の長期継続が必要となります。

また、統合失調症患者さんの自殺は、一般の人に比べて10〜30倍と高いのです。
自殺する人は比較的社会生活能力のある人に多いため、自殺を防げるともっと全体の転帰は改善するはずだと考えられています。

受動喫煙によって認知症のリスクが増大:米大学研究グループ

自分は喫煙しなくても受動喫煙によって認知症のリスクが増大するという研究成果を、カリフォルニア大バークレイ校のタデウス・ヘイト研究主任らが米国神経学会の年次総会で発表した。
禁煙広報センター(東京都)によると、受動喫煙と認知症の関連を指摘した世界初の調査という。

ヘイト氏らは、認知症ではない65歳以上の3、602人の心臓血管の健康状況、喫煙の有無、認知症の発症状況を6年間追跡調査した。
調査開始時点で心血管疾患と認知症の双方の症状がない非喫煙者は985人だったが、このうち受動喫煙していた495人(受動喫煙歴30年未満300人、30年以上195人)と、受動喫煙していない471人を比較した。
その結果、受動喫煙率30年以上のグループは、受動喫煙していないグループよりも、認知症の発症率が約30%高かった。

さらに脳に血液を供給する頚動脈の異常も判明した。受動喫煙に長年さらされて超音波画像診断で頚動脈の異常が検出された人は、受動喫煙をせずに頚動脈の異常もない人に比べて、認知症を発症させる確率が約2.5倍あった。

ヘイト氏は「認知症を起こす影響のある他の要因を制御して分析を続けているが、受動喫煙が高齢者の認知症のリスク要因になる可能性を示唆した」としている。(くまにち)

受動喫煙とは?
タバコを吸わない人が、自分の意志とは関係なくタバコの煙を吸わされることを「受動喫煙」といいます。タバコの煙は、本人が吸っている煙(主流煙)と火のついた部分から立ち上がる(副流煙)があります。有害物質は主流煙より副流煙の方が高い濃度で含まれています。

近年の研究では、主流煙を1とすると副流煙にはタールが3.4倍、ニコチンが2.8倍、一酸化炭素が4.7倍、二酸化炭素1.3倍、アンモニアが46.0倍(!) 、窒素酸化物が3.6倍の量がそれぞれ含まれていることがわかってきました。
副流煙は、上記に示すとおり主流煙よりはるかに有害です。
タバコを吸っていないからといって安心ではありません。受動喫煙によって、タバコを吸わない人も健康被害を受けています。

不妊治療で母体に戻す体外受精卵の数を減少へ:日本産科婦人科学会

日本産科婦人科学会(理事長・吉村泰典慶応大教授)は16日、東京都内で理事会を開き、不妊治療で母体に戻す体外受精卵の数を、現行の倫理指針にある「原則3個以内」からさらに減らす方針を決めた。年内に指針の改定案をまとめる。

複数の受精卵を子宮に移植すると、母体にも胎児にも危険が大きい、双子、3つ子などの多胎妊娠が起きやすくなるため。今年3月には日本生殖医学会が、女性の年齢によっては1個だけとする指針を決定済みで、産科婦人科学会の星合昊倫理委員長によると、同様の内容になる可能性が高いという。

学会はまた、民間不妊治療施設グループの「日本生殖補助医療標準化機関(JISART)」が計画している、姉妹や知人から卵子を提供してもらって行う体外受精について、JISARTからの承認申請を受けて検討を開始した。星合倫理委員長は「年内に何らかの回答をしたい」とした。(東京新聞)

多胎妊娠とは?
多胎妊娠とは2人以上の胎児が同時に子宮内に存在する状態をいいます。
双胎妊娠には一卵性双胎と二卵性双胎とがあります。二卵性双胎は2個の受精卵から発生したもので、2個の胎盤があり、二絨毛膜二羊膜となります。
一卵性双胎は1個の受精卵が分裂することにより発生し、分裂の時期により二絨毛膜二羊膜、一絨毛膜二羊膜、一絨毛膜一羊膜のいずれかとなります。

多胎妊娠は、早産、妊娠中毒症、胎児発育や羊水の異常が合併しやすく、このような異常の早期発見、早期治療が非常に重要です。慎重な管理を行えば、このような合併症の発症を抑えることができますが、異常に気づくのが遅いと、赤ちゃんに重大な後遺症を残すことにつながる可能性があります。

医療用DNAチップで子宮頸がんを早期発見:第一化学薬品

検査薬メーカーの第一化学薬品(東京都)は15日、東芝と東芝ホクト電子と共同開発した医療用DNA(デオキシリボ核酸)チップの製造販売承認を申請した、と発表した。子宮頸がんの原因となるウイルスを短時間で検出でき、がんの早期発見に役立つという。承認後に病院向けに発売する。

特定の病気の診断に使える医療用DNAチップは国内初とみられる。子宮の頸部(出口)の細胞を採取し、DNAを抽出してチップに載せて分析装置にかける。子宮頸がんの原因ウイルスの遺伝子を約15分で検出する。
承認まで「最低1年はかかる」(第一化学薬品)ため、発売は2008年以降になる見込み。

DNAチップは現在、研究用がほとんどで、市場は国内が50億円、世界で400億円程度とみられる。臨床現場で使えるようになれば本格的に普及し、東芝などは2010―15年に国内で150億―200億円、世界で1000億―1500億円の市場になると予測している。(NIKKEI)

子宮頚がんの症状と検査
子宮頚がんは、ほかのがんと同様、早期にはほとんど症状がありません。そのため、がんにきづかず、検診を受けてはじめてわかるケースが多いです。
がんが進むと不正性器出血が起こりやすくなります。これは月経以外の出血のことです。特に、性行為時にがんに接触して出血する事が多く、触診などの診察時にも出血することがあります。
不正性器出血以外では、比較的稀ではありますが、黄色いおりものがでる場合もあります。がんがかなり進行し、骨盤まで広がると、腰痛が起こることもあります。
検診による細胞検診でがんが疑われれば、コルポスコープ診で病変組織の一部を採取して、診断を確定します。

新薬の安全性確認にサルのES細胞:リプロセル

新しい薬が不整脈を起こさないかどうかを調べる開発段階で欠かせない確認試験に、サルの胚性幹細胞(ES細胞)から分化させた心筋細胞を使う事業を始めると、バイオベンチャー企業「リプロセル」(東京都)が発表した。

同社によると、新薬候補の化合物が不整脈を起こさないかどうかを調べる試験を製薬会社から請け負い、カニクイザルのES細胞から分化させた心筋細胞に化合物を投与、電気信号を調べる。

これまでは遺伝子操作でつくった細胞を使っていたが、ES細胞を分化させた心筋細胞は拍動するなど本物に近く、より正確で費用は従来の半額で済むという。

京都大と共同研究している特定非営利活動法人「幹細胞創薬研究所」(京都市)が、サルES細胞から心筋細胞を効率的に分化させることに成功。リプロセルは同研究所から技術の使用許可を得た。(asahi.com)

ES細胞とは?
生体の組織や臓器の元となる細胞のこと。幹細胞、または胚性幹細胞ともいう。
受精卵が細胞分裂を繰り返し、ある程度の細胞塊になった頃に取り出して培養することで、様々な組織や臓器の細胞に分化する能力を持ったES細胞を得ることができる。
別の胚に混ぜて培養させると生体の組織や器官を人為的に作り出すことができるため、神経細胞や血液細胞の再生医療の技術として、難病治療への応用が期待されている。

コレステロールが脳の伝達機能を高める:実験で確認

血液中や肝臓で増えると厄介者扱いされるコレステロールが、脳の機能増進には欠かせないことを、産業技術総合研究所関西センターの小島正己・主任研究員や科学技術振興機構の鈴木辰吾研究員らのグループがネズミ(ラット)を使った実験で明らかにした。
小島さんは「アルツハイマー病の脳内では、コレステロールの合成異常がみられるという研究もあり、治療薬の開発に役立てたい」と話す。
13日付の米科学誌ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス電子版に掲載された。

神経細胞とコレステロールの関係を探るため、ネズミの大脳皮質の神経細胞を培養し、BDNFという脳の機能増進を促すたんぱく質を加えた。すると神経細胞のコレステロールの量が増えることが分かった。
また、コレステロールが増えた神経細胞を調べると、情報伝達物質を受け渡ししやすい状態になっていた。一方、コレステロールの合成を妨げる薬剤を入れると脳の情報伝達機能が抑制された。

ただし、体と脳のコレステロールは別々につくられており、血液中のコレステロール量が多ければ、脳の働きがいいというわけではないという。(asahi.com)

コレステロールとは?
コレステロールは脂質の一種であり、体内に100〜150gくらい存在し、細胞膜や生体膜の構成成分として重要な役割を果たしています。食事からのコレステロール量が増えると、体内合成量が減るように上手くバランス調整されています。

コレステロールの働き
コレステロールというと、肥満の原因、生活習慣病の危険などマイナスのイメージが先行しますが、副腎皮質ホルモンや性ホルモン、胆汁酸の原料になりますし、神経伝達をスムーズにする働きもあり、生命を維持する上で必要不可欠の成分なのです。

コレステロールは、肝臓と小腸で生産されます。血液によって必要な箇所に運ばれますが、水に溶けないため、タンパク質とリン脂質に包まれた水に溶けやすいリポタンパク質になって、血管の中を移動します。
このとき、肝臓から各組織に運ぶ役目のリポタンパク質が変化してLDLになり、余ったコレステロールを回収して肝臓に戻すのがHDLです。俗にLDLが悪玉コレステロール、HDLが善玉コレステロールと呼ばれるのはこの働きによるものです。

遺伝子組み換えトウモロコシが腎機能に影響か:仏研究チーム

米化学品大手モンサント社による遺伝子組み換えトウモロコシの安全性に関する実験データを再解析し、このトウモロコシを食べさせたラットは、食べさせない場合に比べ、成長や腎臓の機能などを示す数値に、明らかな差が生じていたとする結果をフランス・カン大学などの研究チームが14日までにまとめ、米国の専門誌に発表した。

研究チームは「データからは、このトウモロコシが安全だとは結論付けられない。哺乳類を使った新たな長期間の実験が必要だ」としている。
この品種は、既に日本や欧州連合(EU)、米国などで食品用や飼料用として承認されており、日本では飼料として流通しているという。

この結果を受け、EU欧州委員会は、欧州食品安全機関に研究内容の詳しい分析を要請。日本の食品安全委員会も情報収集を始めた。
研究チームは「これらのデータは、肝臓と腎臓への毒性がある可能性を示している」と指摘している。(Shikoku news)

遺伝子組み換え食品とは?
細菌などの遺伝子の一部を切り取って、別の生物の遺伝子に組み入れたりすることができるようになりました。そうした遺伝子組み換え技術で作り出した作物や、その作物を原料として使った食品を遺伝子組み換え食品と呼びます。
例えば、特定の除草剤を分解する性質を持った細菌から、その性質を発現させる遺伝子を、大豆の細胞に挿入することで、その除草剤に強い大豆が偶然作り出されています。

遺伝子組み換え技術を応用した食品は、除草剤耐性の大豆や殺虫性のトウモロコシなどの農作物と、遺伝子組み換え大腸菌に作らせた牛成長ホルモンのように、組み換え体そのものを食べない食品添加物のようなものに分けられます。

15年後の導入を視野に新薬価制度を提案:日本製薬工業協会

新薬メーカーを中心につくる日本製薬工業協会が、厚生労働省に新しい薬価制度を提案したことがわかった。治療効果が高い新薬には製薬会社が付けた高い薬価を特許期間中維持することと、特許が切れた薬の大幅な値下げをセットにした。15年の導入を目指しているが、値下げ対象になる後発医薬品や、新薬が出にくい中堅以下のメーカーの反発は必至だ。

現行の新薬の値決めは原則的に、既存の同分野の薬価をもとに「画期性」「有用性」を評価して加算するが、製薬会社側には「加算幅が大きいとは言えない」(製薬大手)との不満がある。

製薬協は、効き目が高い新薬は製薬会社が説明責任を負い値付けをする新方式を提案。
その新薬の特許期間中は、2年に一度の値下げの対象外にすることも求めている。
特許切れの薬で今以上の値下げを進めれば、保険財政の負担増は抑えられる、としている。

新薬開発では、審査の厳格化から臨床試験(治験)費用が増える一方、副作用への懸念などから商品化の確率は低下している。このため、製薬大手を中心に、数少ない新薬で確実に投資を回収したいという思惑がある。

製薬協会長の青木初夫・アステラス製薬共同会長は、新制度について「特許切れ薬に頼った経営ではなく、これまでにない新薬を出すことでしか生き残れないよう退路を断つ」と話す。(asahi.com)

関連キーワード:ジェネリック医薬品(後発医薬品)
製造方法などに関する特許権の期限が切れた先発医薬品について、特許権者でない医薬品製造企業がその特許内容を利用して製造した、同じ主成分を含んだ医薬品を指す。 先発医薬品の特許が切れるとゾロゾロたくさん出てくるのでゾロ等と呼ばれていたが、商品名でなく有効成分名を指す一般名(generic name)で処方されることが多い欧米にならって、近年、「ジェネリック医薬品」と呼ばれるようになった。

新薬(先発医薬品)の開発には巨額の費用と膨大な時間を必要とするため、開発企業(先発企業)は新薬の構造やその製造方法、構造などについて特許を取得して、自社が新規に開発した医薬品の製造販売を独占し、価格を高く設定して投下した資本の回収を図る。
しかし、特許権の存続期間が満了、または再審査期間が終了すると、他の企業(後発企業)も特許使用料を支払うことなく先発医薬品と同じ主成分を有する医薬品(=後発医薬品)を製造販売ができるようになる。

大人も百日ぜきに注意:気管支疾患が続く2割の患者で疑い

原因不明のせきが長く続く大人の約2割に百日ぜきの疑いがあることが、国立病院機構福岡病院の野上裕子部長らの調査でわかった。
香川大学で先月、100人以上が百日ぜきに集団感染して休講となったが、大人の間で予想以上に百日ぜきが広がっていることが明らかになった。横浜市で開かれている日本アレルギー学会で11日報告された。

研究グループは、2000年以降に同病院を受診した大人の患者で、1か月以上せきが続き、結核や気管支ぜんそくなどの病気が見つからない144人について血液を調べ、百日ぜきの免疫の有無などを調べた。
その結果、29人(20・1%)に、百日ぜきの毒素や菌に対する免疫が強く表れ、百日ぜきに最近感染した疑いが強いことがわかった。(YOMIURI ONLINE)

百日ぜきは、子供の病気で、他の伝染病と違って母親から免疫体を受け継ぐことが少なく、生後すぐにでもかかることが特徴といえます。このため、法律で予防接種をするように決められています。
潜伏期が過ぎると普通のかぜの場合と同じような、せきが出始めて、これが、だんだんひどくなり、そのうち発作性、けいれん性の、せきをするようになります。コンコンと短い、爆発するような激しい、せきが連続して起こり大変苦しみます。
このころになると、痰を出すようになり、また発作のときに嘔吐が起こります。
そして、このような状態が過ぎると、咳は回数も減り、また強さも弱まり、しだいに治っていきます。

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